ぶら~りネット探訪

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『劇場版 センキョナンデス』を見た

ダースレイダープチ鹿島監督、主演のドキュメンタリー映画『劇場版 センキョナンデス』を見ました。

 

TBSラジオの『東京ポッド許可局』は毎週、Radikoのタイムフリーで聞いています。『ヒルカラナンデス』は見たり見なかったりです。去年の7月8日の『ヒルカラナンデス』は見ていました。

 

2021年の衆議院選挙の香川1区と2022年の参議院選挙の大阪選挙区の各候補者の選挙活動をダースレイダープチ鹿島が見に行った様子を記録したドキュメンタリー映画です。

 

各候補者の街頭演説を聞き、候補者に直接話しかけ、一緒に写真を撮る、だいたいこの繰り返しなのですが、各候補者とその陣営の対応の違いが見どころです。

 

この映画で一番得しているのは自民党松川るいかもしれません。自分からどんどんダースレイダープチ鹿島に話しかけている姿は他の自民党や維新の明らかに違います。しかし、改めて松川るいウィキペディアで政策・主張を読んでみると自民党の政策から逸脱した部分は全くありませんでした。

 

『劇場版 センキョナンデス』のTシャツは『イージー・ライダー』をモチーフにしたイラストが描かれていますが、この映画では私には『スター・ウォーズ』のC3POR2D2のように見えました。映画のなかではプチ鹿島は饒舌でアグレッシブでダースレイダーは口数少ないように見えました。

 

私にとってのこの映画のクライマックスはプチ鹿島四国新聞に乗り込んで、対応する四国新聞の社員を追い込んでいくシーンでした。あのシーンのプチ鹿島マイケル・ムーアというよりも奥崎謙三のように見えました。それにしても四国新聞の社員が質問状をファックスで送ってくれというシーンは笑えました。

 

そう言えばベーソンズのサントラが意外に良かったです。『愛のむきだし』でゆらゆら帝国を聞いたときの衝撃を感じました。日本映画、特に日本のドキュメンタリー映画の音楽は貧弱に感じることが多いのですが、この映画はそんなことはありませんでした

 

茂木健一郎が以前、日本のお笑い芸人は政治をネタにしないという批判をしていて、それに対するお笑い芸人側の反論が私には今ひとつ納得できるものがありませんでした。『東京ポッド許可局』でも茂木健一郎の発言をネタにした回がありましたが、やはりモヤモヤしたものがありました。『劇場版 センキョナンデス』や『ヒルカラナンデス』あるいはプチ鹿島の最近のコラムはあのときの茂木健一郎に対するひとつの回答になっているのではないかと思ったりしました。『劇場版 センキョナンデス』の著名人のコメントの中にマイケル・ムーアの名前がでてきたりしていますが、2人にはマイケル・ムーアよりもサシャ・バロン・コーエンを目指してもらいたいと思っています。

 

文化放送の『大竹まこと ゴールデンラジオ』の『大竹メインディッシュ』にダースレイダーが出演して『劇場版 センキョナンデス』について話しているのを聞きました。この番組でのダースレイダーYouTubeの番組での喋りとは違い速いペースで比喩などはあまり使わず直接的に表現で単刀直入に畳みかけるように話していたのが印象的でした。

 

『劇場版 センキョナンデス』という映画は「選挙はフェスでエモくて面白ものなので、参加しなければ損だ」みたいなメッセージが感じられたのに対して大竹まことのラジオでのダースレイダーは、「選挙に対して無関心でいるとよく分からないうちによく分からない人が当選して、色々なことがよく分からないうちに勝手に決まって行くので危険なので危険だよ」と言っていたような気がします。