ぶら~りネット探訪

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『YUKIHIRO TAKAHASHI LIVE 2018 SARAVAH SARAVAH!』を見た

高橋幸宏の1周忌ということで109シネマズプレミアム新宿で『YUKIHIRO TAKAHASHI LIVE 2018 SARAVAH SARAVAH!』を見ました。

 

正月に109シネマでこの映画の予告をやっていました。『Saravah!』というアルバムは聞いたことがあります。2018年にボーカルだけ取り直した『Saravah Saravah!』がリリースされ、そのライブが行われていたのは知りませんでした。

 

1978年にリリースされた高橋ユキヒロのファーストアルバム『Saravah!』を聞いたのは割りと最近です。高橋幸宏のボーカルと言えばねっとりとしたフー・マンチュー唱法と思っていたので『Saravah!』のサラリとしたボーカルはかなりの驚きでした。細野晴臣坂本龍一も参加しているのにテクノぽい曲がほとんどないのも面白いですね。加藤和彦のヨーロッパ三部作に近い雰囲気を感じます。

 

109シネマズプレミアム新宿は新宿ミラノ座があった場所に立っている東急歌舞伎町タワーの中にあります。時間を読み違えて109シネマズプレミアムに着いたのは上映開始時間を10分ほど過ぎていました。劇場の職員の方に案内されて席に着くと幸運なことにライブの映像はまだ始まっていない段階で犬と戯れたりする高橋幸宏のプライベート映像みたいなものが流れていました。

 

アルバムの再現ライブなので『Saravah!』の1曲目の『VOLARE (NEL BLU DIPINTO DI BLU)』からスタートしました。林立夫キャラメル・ママティン・パン・アレー細野晴臣のソロなど演奏は聞いていましたが、ドラムを叩いている姿を見るのは初めてのような気がしました。

 

Dr.kyOnがキーボードというのも意外でした。ボ・ガンボスの生きの残りですよね。ROLANDアコーディオンは初めて見ました。もう一人のキーボードの斎藤有太の所にはアープ・オデッセイがありました。ギターの佐橋佳幸は他のライブで何回か見たことがあります。サックスの矢口博康は去年の暮にムーンライダーズのライブで見たばかりだったので妙な感じがしました。

 

高橋幸宏はほぼ歌に専念する感じで、ドラムを叩くのは2曲程度だった気がします。途中で坂本龍一のビデオメッセージが流れたときはなんとも言えない寂しい気持ちになりました。後半では細野晴臣が登場してベースやギターを弾いていました。絶妙なボケをカマしてくれる細野晴臣が最高でした。

 

MCでは『Saravah!』のアルバムジャケットの写真はこのためだけに渡仏して鋤田正義に撮ってもらったと語っていました。『Mood Indigo』はYMOの1枚目の『Simoon』との関連性について語っていました。言われてみると『Mood Indigo』は『Simoon』に似ているように聞こえます。Aメロの歌い出しはなんとなく吉田美奈子の『ラムはお好き?』も思い出します。

 

『Saravah!』は9曲、36分しかないのでアンコールは『四月の魚』、『The Look of Love』などが演奏されました。『四月の魚』は大林宣彦監督の映画『四月の魚』の主題歌で高橋幸宏は音楽を担当し出演もしていました。私は見ていませんが。大林宣彦の遺作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』にも高橋幸宏は出ていました。これは見ています。

 

109シネマズプレミアム新宿の無料のポップコーンを食べそこねたので、もう一度109シネマズプレミアム新宿は行ってみたいと思います。