『東京ポッド許可局』でマキタスポーツとプチ鹿島が褒めていたので見てみてみました。10月16日現在、興行収入は150億円を超えたそうです。
正直なところ高校生の主人公男女の前半の入れ替わりのドタバタは見ていてい恥ずかしい部分もありました。後で考えてみるとあの前半は後半のどんでん返しと怒涛の展開のタメになっていたので、アレはアレで良いのではと思えます。
記憶、思い出がなくなってしまう悲しさ、切なさが非常によく描かれていた気がします。どうも最近、私はこの手の話にはどうも弱いようです。
小野小町の「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」という和歌がモチーフになっているそうです。大瀧詠一の『夢で逢えたら』とはちょっと違うみたいですね。町山智浩は崇徳院の和歌「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」という和歌についても言及していました。崇徳院と言うと落語の演目の思い出してしまいます。こうなったら『ちはやふる』でも解釈してもらたいですね。
プチ鹿島も言っていたが東日本大震災を思い出すシーンがいくつも出てきます。また、過去のアニメのオマージュと思われるシーンも幾つかありました。三葉と勅使河原が変電所に侵入するシーンは『機動警察パトレイバー 2 the Movie』で松井刑事が敵のアジトに侵入するシーンを思い出した。三葉が何度転んでも走り続けるシーンは『オトナ帝国の逆襲』でしんちゃんが東京タワー(偽物)の階段を駆け上がるシーンのオマージュのように見えました。
キャラクターデザインとRADWIMPSの音楽は私の趣味ではありませんでした。長澤まさみが声を当てていた奥寺先輩はもっと長澤まさみに寄せてたキャラクターデザインにすればよかった気がします。奥寺先輩がタバコを吸う仕草や煙の流れもあまり上手く描かれていなかった気がします。
主演の神木隆之介くんや上白石萌音は良かったと思います。神木隆之介は『千と千尋の神かくし』、『ハウルの動く城』にも出ていましたなぁ。周防正行監督の『舞妓はレディ』で主演のつとめたものの、コケてしまったけど『君の名は。』は大ヒットしてよかったですね。
日本映画には珍しくタイアップしている企業の商品が画面にハッキリと映しだされるのが新鮮だったサントリーの缶コーヒーのBOSSとかプレモルとかがはっきり画面に映っていました。
東京、岐阜の風景が非常によく描かれていましたね。四ツ谷や代々木はあまり馴染みがないけど、名古屋駅のホームとホームを繋ぐ地下通路が一瞬だけ写ったのが良かったですね。
彗星の軌道を変えるためにN700系新幹線、山手線、中央線、京浜東北線の車両が空を飛んで彗星に体当たりするのかと思っていたけど、当然そんなシーンはありませんでした。
『5時に夢中に！』にゲストで出ていた岐阜出身の近藤サトは岐阜と東京はとっても遠いと言っていました。
