ぶら~りネット探訪

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『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』を見た

ブレット・モーゲン監督によるデヴィッド・ボウイドキュメンタリー映画デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』をIMAXで見ました。

インビューを中心にライブの映像が挟まるような構成でナレーションやテロップによる説明は全くなく、今まで見たミュージシャンのドキュメンタリー映画はかなり違った印象の映画でした。

監督、製作者側が「デヴィッド・ボウイはこんな人物、こんなミュージシャンでした」という解釈みたいなものはほとんどありませんでした。しかし、『レッツ・ダンス』以降についてはあまり評価していないように感じました。80年代のライブの映像にジギー・スターダスト・ツアーの『ロックン・ロールの自殺者』(Rock'N'Roll Suicide)を当てていたのが象徴的でした。もちろんティン・マシーンの活動については全く触れられていません。

やはり前半はジギー・スターダスト・ツアーの映像が多く使われていました。DVDも持っているのですがIMAXで見るとやはり迫力が段違いで、IMAXで見て良かったと思いました。アイソーラーII・ツアーからの映像が『ヒーローズ』しかなかったのが少し残念でした。エイドリアン・ブリューのギターも良かったです。

ミュージシャン以外のボウイの映像がたくさん見られるのも良かったです。『地球に落ちて来た男』、『ツイン・ピークス』、『戦場のメリークリスマス』、『ラビリンス』だけでなく、舞台版の『エレファント・マン』と思われる映像もありました。阪急電車をバックにした写真や宝焼酎のCMも出てきたのも嬉しかったです。

ボウイの私生活、家族関係については異父兄の存在と三番目の妻のイマンに軽く触れている程度でアンジーや息子で映画監督のダンカン・ジョーンズについては全く触れられていませんでした。

ボウイと関係あるのかないのかよく分からない、古い映画のフッテージがランダムに大量に挿入されるのには最初、少し戸惑いました。大島渚の『愛のコリーダ』の映像も流れていたような気がします。エンドロールではでは丁寧にフッテージのクレジットも入っていましたが、あまりにも大量なので追いきれませんでした。

デイミアン・チャゼル監督、ブラッド・ピットマーゴット・ロビー主演の『バビロン』という映画ではラスト近くにに映画の歴史が走馬灯にように流れるシーンがありました。スタンリー・キューブリックの映画はなぜか必ず選ばれるみたいでした。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』には『2001年宇宙の旅』のパロディなのかオマージュみたいなシーンがありました。

タイトルどおり白昼夢を見ているような映画でした。エンドロールにかかるのはやはり『Changes』でした。