ぶら~りネット探訪

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『立候補』を見た

藤岡利充監督のドキュメンタリー映画『立候補』を見ました。 この映画は選挙の泡沫候補インディーズ候補の選挙運動にスポットを当てたドキュメンタリー映画で、2010年に大阪で行われた大阪府知事選でのマック赤坂の選挙運動に中心に構成されています。 マック赤坂は奇抜な政見放送で以前から知っていました。『5時に夢中』の『バブルの虎』に登場したときにレアメタルの貿易で年商50億動かす実業家であることが紹介されていたので、マック赤坂が選挙に立候補するのは税金対策と売名行為だと思っていました。しかし、この映画を見るとは税金対策や売名行為だけで選挙に出ているわけではないことが分かります。 供託金300万円を用意し、選挙活動のためにロールスロイスの運転手を雇い、大阪で2人きりで選挙運動を行う姿に最初はかなり滑稽に写ります。判官贔屓とでも言うのでしょうか後半になってくるとなぜかマック赤坂に感情移入し、「マック赤坂ガンバレ!」と思ってしまっている自分に気がつきました。府知事選の最終日に大阪維新の会が街頭演説を始めようとしている所に割り込んこみ、罵声を浴びながらも立ち向かっていく姿はけっこう熱いものがありました。2012年暮れの衆議選でも、秋葉原駅前で自民党の街頭に割り込みシーンも愚かだけど、単純に愚行とは切れ捨てられないものがあります。「マック赤坂橋下徹」、「マック赤坂安倍晋三」は異種格闘技選のような趣があります。 とは言ってもマック赤坂が画期的な政策を訴えたり心を撃つような熱い演説をすることは全くありません。ハナ肇とクレージーキャッツの曲を爆音でながしながら踊ったり、「10度、20度、30度」のスマイルダンスを踊ったりするだけです。しかも紙パックの「鬼ころし」(日本酒)を飲んだりもしていました。そして、選挙区以外の京都大学の門の前にロールスロイスで乗り付け、学園祭の迷惑になるので退いてくれと言う京大生と言い合いになり「公職選挙法違反だ」、「お前は就職できない」と恫喝するところは小物というか下衆という感じです。ちなみに京大はマック赤坂の母校です。 マック赤坂の他にも府知事選の立候補した泡沫候補の姿もわずかですがカメラは追いかけています。彼らもなぜ300万円を払って選挙に出る理由をはっきりとは語りません。 マック赤坂以外にも羽柴誠三秀吉外山恒一といった有名なインディーズ候補のインタビューもこの映画の大きな見所の一つです。羽柴誠三秀吉が最近、選挙に出ていないのは肺ガンで闘病中のためということが分かりました。外山恒一は2007年の都知事選の政見放送で一躍有名になった人物です。あの政見放送での外山のキャラはあくまでも政見放送用の役作りで、素の外山は常識的な人物のようでした。 参院選で当選した山本太郎が『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に出ていたことは有名ですが、『元気が出るテレビ』の口喧嘩王、三上大和の父は羽柴誠三秀吉こと三上誠三なんですよ。 映画「立候補」 - マック赤坂, 羽柴誠三秀吉, 外山恒一, 高橋正明, 中村勝, 岸田修, 櫻井武, 橋下徹, 松井一郎, 安倍晋三, 藤岡利充, 木野内哲也
映画「立候補」 - マック赤坂, 羽柴誠三秀吉, 外山恒一, 高橋正明, 中村勝, 岸田修, 櫻井武, 橋下徹, 松井一郎, 安倍晋三, 藤岡利充, 木野内哲也