ぶら~りネット探訪

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「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」を読む

北尾トロの「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」を読んでみました。 この本は裁判の傍聴について書かれた本です。裁判の傍聴記と言えば私は阿曽山大噴火を思い出すのですが、阿曽山大噴火よりも北尾トロの方が本は売れているとTBSラジオの「ストリーム」で阿曽山大噴火本人が言ってました。私が北尾トロの存在を知ったのもTBSラジオの「ストリーム」の「コラムの花道」に出演していたのがきっかけでした。 どうしても阿曽山大噴火との比較になってしまいますが、阿曽山大噴火北尾トロの違いはこの本にも書かれていますが、阿曽山大噴火が裁判傍聴に「笑い」を求めているのに対して北尾トロは「ドラマ」を求めているところが大きな違いになります。また、そういったドラマ性の強い裁判に強く感情移入して裁判を見守り、それを思い入れたっぷりの文章で展開するのが北尾トロのスタイルのように感じられます。しかし、あくまでも裁判を見守る姿勢はあくまでも冷静で客観的です。阿曽山大噴火との対談もこの本には載っています。また映画の取材のために東京地裁を訪れた周防正行と遭遇したエピソードも出てきます。北尾トロの自身による法廷イラストも非常にいい感じです。 一番強烈な裁判は埼玉愛犬家連続殺人事件の裁判ですね。「史上最強の証人」とタイトルがついてるとおり証人がとてつもなく強烈なキャラクターです。この証人はもともと主犯の関根元の共犯で死体遺棄を手伝った男で自身の刑期が終わり、改めて関根元とその妻の裁判ら証人しとて呼ばれたのですが、態度のでかさや証言の内容が裁判とは思えないような内容になっています。この裁判はまだ決着がついていないようです。 妻と心中しようとして自分だけ生き残ってしまった旦那の話も印象的ですね。旦那は真面目に働いていたのですが、妻は派手好きで、借金を重ねて派手な生活を維持していたのですが、上手く回らなくなっために旦那に心中をもちかけたそうなんですが旦那だけ生き残ってしまったために自殺幇助で訴えられてしまったという事件。旦那は全く争う姿勢は見せず、妻が借金をしているのも全く知らされていなかったにもかかわらず、自分が言い出しにくい環境を作ってしまったのではないかといういい人ぶり、愛妻家ぶりを見せています。 清水健太郎に対する北尾トロの思い入れもいいですね。北尾トロ清水健太郎が出演していたVシネマの「雀鬼」シリーズのファンということで、清水健太郎の裁判をどうしても見たかったのですが、北尾トロは裁判自体は見ていません。 裁判長!これで執行猶予は甘くないすか
裁判長!これで執行猶予は甘くないすか