辛酸なめ子の「消費セラピー」を読んでみました。
この本は基本的には
辛酸なめ子が買い物によって癒されていく日々を綴った内容なのですが、表紙が素晴らしいですね。
サーヤ(
黒田清子さん、旧名:
紀宮清子内親王)のコスプレが素敵です。表紙だけではなく、5ページに及ぶカラーグラビもあり、2005年11月15日の
辛酸なめ子の写真が拝めます。帝国ホテルの前でブーケキャッチをしている写真が私は一番好きです。
資生堂パーラーで1万円のカレーを食べたり、
吉野家で
カレー丼を食べたり、火星の土地を買ったり、
六本木ヒルズ版の
モノポリーで遊んだり、
ホリエモンの本を読んだりと他愛もない買い物がほとんどなのですが、
2LDKの2600万のマンションを購入する話がされげなく挟まっていたりする部分には驚かされました。
消費といか買い物といば
中村うさぎ「ショッピングの女王」と名乗っていたころがありましたが、
中村うさぎはブランド物や
ホスト遊びに浪費してました。まさに浪費という感じでしたが、役に立つのか立たないかのよく分からないものばかり買っている
辛酸なめ子も対照的で面白いですね。そんな中でいきなり不動産、マンションを買ったことを書いてしまっているバランスの悪さが素敵ですね。
本編も面白かったのですが、平林亨子と言う人が書いている解説も非常に面白く感じました。
「辛酸さんの下ネタは中学生男子ニオイがする」とか
辛酸なめ子は「童貞力がある」と書かれていいますが、これは
みうらじゅんの言うところの「DT」みたいな感じなのでしょう。しかし、女なのに「童貞力がある」という書かれたかたはあんまりですね。でも笑っちゃいました。
消費セラピー (集英社文庫(日本))