さかもと未明の「突撃!自衛隊」を読んだ

さかもと未明の「突撃!自衛隊」を読んでみました。この本は雑誌「新潮45」に1997年から2000年に連載されていたものをまとめたもので、2000年の11月に出版された本です。 内容はさかもと未明が自衛隊に体験入隊したり、老人ホームで働いてみたり、女性向け性風俗を体験したり、洗脳セミナー(自己啓発セミナー)に行ってみたりしたレポートしたものです。辛酸なめ子や中村うさぎ、岩井志麻子が現在やっていることにかなり近い内容です。「新潮45」に連載されていたもので担当編集者が中瀬ゆかりということなので中村うさぎ、岩井志摩子がやっていることに似ているのは納得しました。 中瀬ゆかりという人はここ10年くらい、こういった仕事ばかりやってきたというのが凄いですね。編集者と言うよりも「女衒」とか「やり手婆」と言う感じがします。実際に中村うさぎはデリヘル嬢になり、その体験記を「新潮45」に連載し、単行本にまでしてましたねぇ。 この本のさかもと未明の文章は軽くて読み易いのですが、内容にはそれほど目新しい部分やさかもと未明の独自の視点があまり感じられず、私にはいまひとつな感じがしました。「レディコミ出身だけど色々社会のことも考えてい、賢いでしょ」というさかもと未明の自意識が行間からかなり漂っていて正直、うっとおしい部分がかなりあります。 MXテレビの「5時に夢中！」という番組にさかもと未明が出ている見たのがこの本読むきっかけになりました。(岩井志麻子と中瀬ゆかりもこの番組に出ています)さかもと未明も一時期はテレビのコメンテーターとしてけっこう民放のキー局の番組に出ていたのですが、最近ではそういうところではみかけなくなりましたなぁ。 突撃!自衛隊