ぶら~りネット探訪

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『エンカのチカラ~ワンダフル・ポップス』を聞いた

演歌歌手によるポップスやフォークのカバーを集めた『エンカのチカラ~ワンダフル・ポップス』を聞いてみました。 このシリーズは7枚くらいCDがリリース出ていて、私は『エンカのチカラ~ワンダフル・ポップス』を含めて3枚聞いたことがあります。今のところ、この『エンカのチカラ~ワンダフル・ポップス』が一番気に入っています。 私にとって演歌は有線放送やテレビで流れているのをなんとなく聞く程度、積極的に聞くジャンルではありませんでした。しかし、このアルバムのように演歌歌手によるポップスのカバーというのはなかなか面白そうな企画だったので聞いてみました。もともとカバーアルバムやトリビュートアルバムはが好きだというのもあります。 このシリーズはタイトルどおり演歌歌手がポップスを歌うことで演歌歌手の歌唱力の高さを感じることが出来るのですが、ちょっと意外というかミスマッチな感じもする歌い手と曲の組み合わせを味わうのが楽しいですね。 私は島倉千代子の『結婚しようよ』がこのアルバムの中では一番好きです。『結婚しようよ』は吉田拓郎の代表曲の1つですが、私はオリジナルの音源は持っていません。私が持っているのはこの島倉千代子バージョンとサントリーのウーロン茶のCMで使われた中国語のカバーの音源だけです。島倉千代子は『人生いろいろ』と『東京だョおっ母さん』くらいしか知らないのですが、『結婚しようよ』を歌う島倉千代子の楽しげなフワフワした歌声に痺れました。何とも言えない浮遊感のある島倉千代子歌声はある意味でサイケデリックです。 そんな島倉千代子と対称的なのはテレサ・テンの『Merry X’mas in Summer』です。曲はレゲエ風のアレンジなんですが、テレサ・テンは直線的であまり抑揚のない歌い方になっています。 佳山明生の『ルビーの指輪』を初めて聞いたとも驚きました。イントロのギターのファズが効きすぎているのにも驚いたのですが、佳山明生があまりエンカのチカラを感じさせないところが非常にショックでした。申し訳ないのですが、上手い素人のカラオケのような出来に感じてしまいます。カバーアルバム、トリビュートアルバムにはよくある事なのですが、バックの演奏も含めてここまで安い感じの曲は珍しいですね。 沢田研二の曲が2曲も取り上げられていて、『勝手にしやがれ』を天童よしみ、『時の過ぎゆくままに』を八代亜紀が歌っています。2人ともなるべく自分の持ち味を最大限に発揮するのではなく、オリジナルに割と忠実に歌っているのですが、所々で自分の節回しが出てしまうのが面白いですね。 都はるみは『心もよう』と『夢の途中』の2曲が収録されています。『心もよう』の方が私は好きです。サビまでは淡々と歌い、サビで一気に爆発するところがいいですね。井上陽水の初期の代表曲ですが、私はそんなに好きではないのですが都はるみのこのカバーは楽しめました。 選曲はありがちで、アレンジはオリジナルに忠実な感じで独自の解釈によるアレンジや歌い方というのは殆どないのですが、その分歌い手の力を感じられる面白いアルバムだと思います。 エンカのチカラ~ワンダフル・ポップス~
エンカのチカラ~ワンダフル・ポップス~