ぶら~りネット探訪

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洞口依子の「子宮会議」を読んだ

洞口依子の「子宮会議」を読んでみました。 私は特に洞口依子に特別な思い入れがあってこの本読んだわけではなく、吉田豪の「元アイドル2」やTBSラジオ「ストリーム」での「コラムの花道」で洞口依子が取り上げられていたので興味がわいたので読んでみました。女優としての洞口依子伊丹十三監督の「タンポポ」の印象しかありません。 「子宮会議」は洞口依子の子宮がんの闘病記ということはこの本を読む前から知っていたのですが、当然ですが非常に重い内容になっています。タイトルから、洞口依子洞口依子の子宮との対話、会議で話が進行していくような内容を想像していましたが、そういった部分は少なく、割と淡々と病状の経過が綴られています。 三部構成になっていて第一章が発病から手術まで、第二章が生い立ちから結婚まで、第三章が手術後の話となっています。 入院生活や闘病生活の辛さから妄想に耽ることが時々見られたりするのですが、痛々しくて感じられて面白おかしく書かれているのですが笑えませんでした。手術の前の晩に聞いていたのがピンクフロイドの「狂気」というのが、ちよっとグッときました。 手術はとりあえず成功したのですが、パニック症候群になったり、ホルモンのバランスの関係で激太りしたり、その後も大変なのですが女優業に復帰したり、こうして本まで書いたりしていのは本当に凄いですね。旦那さんの「カッパ君」の存在がなんとも味わい深いものがあります。力強く奥さんの洞口依子を守ろうとするタイプではないのてすが、なんとなく洞口依子精神安定剤になっているところが絶妙です。 私は闘病記を読むのは初めてだったのですが、結構辛いものがありますね。年をとるとこういった闘病記や病気モノの本やテレビを好んで見る人がいますが、ちよっとだけそういった人の気持ちもわかったような気もしました。 子宮会議
子宮会議