ぶら~りネット探訪

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快楽亭ブラックの「借金2000万円返済記」を読んだ

快楽亭ブラックの「借金2000万円返済記」を読んでみました。 快楽亭ブラックと言っても漫画の「美味しんぼ」に出てくる落語ではなく、立川流を借金のために除名になった2代目快楽亭ブラックの方です。 芸人に借金はつきもので古くは桂春団治藤山寛美の借金の話は伝説の世界ですね。最近では完済しましたが藤田まことの借金が凄かったですね。藤田まことは今度はガンになってしまいましたが、もう一度元気な姿を見せてほしいものです。 芸人と借金と言うと私は大川興行大川豊総裁を思い出します。「ぴあ」に連載していた「金なら返せん!」は非常に面白いものでした。結局あの借金は今はどうなったのでしょうか?連載が終わる時には完済には程遠い状態だった気がします。 さて快楽亭ブラックの「借金2000万円返済記」ですが、基本的にはこの本は「快楽亭ブラックの放送禁止落語大全」 の中の「借金2000万除名顛末記」をよく言えば大幅に加筆修正したもので、悪く言えば「借金2000万除名顛末記」を単純に水増しした内容になっています。とは言っても面白くないわけではありません。心筋梗塞で倒れたときの闘病記は危機迫る内容にもかかわらずしっかりと笑える内容になっています。ホモ映画への出演の話も良かったですね。ホモにはブラックの尻が非常に評判がいいと言うのが笑えます。 コラムの「名前の変遷」や「プロレス」も非常に面白いですね。第1回IWGPの決勝戦前田日明新日本プロレスをクビになるきっかけとなった長州の顔面を蹴った試合の話が私には非常に懐かしく感じました。欲を言うと競馬もコラムで取り上げて欲しいところですね。 最後の唐沢俊一との対談もいいですね。借金と大病という重苦しいテーマですが、すべて笑いに消化しているところが清々しさを感じます。立川談志は「死まで茶化すことをユーモアと言う」と言ってました。最初と最後に引用されている坂口安吾の「堕落論」の言葉がいいですね。硫化水素を作ろうとしている人に是非、お勧めした本ですね。 借金2000万円返済記
借金2000万円返済記