ぶら~りネット探訪

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『スターダスト』を見た

ガブリエル・レンジ監督、ジョニー・フリン主演の『スターダスト』を見ました。この映画はデビッド・ボウイの伝記映画です。 1971年、『世界を売った男』をリリースしたデビッド・ボウイは単身アメリカに渡りライブ・ツアーを行うはずだったが、観光ビザしか持っていなかったため、大々的なライブ・ツアーを行うことができない。ボウイはマーキュリー・レコードのロン・オバーマンの二人でラジオ局や小さなクラブを回ることになる、というお話。 公式サイトの予告しか見ていない状態で見てみました。デビッド・ボウイの伝記映画なのに東京ではTOHOシネマズ シャンテとkino cinema 立川高島屋 S.C.館でしかやっていないのと、ほとんど宣伝もされていなかったので、少し嫌な予感がしました。『世界を売った男』のプロモーションで歌うことができないという設定を知った瞬間、これはボウイのオリジナル曲の使用許可が降りなかったということがなんとなく分かりました。 本編ではボウイのオリジナル曲は1曲もかかりません。ジギー・スターダスト・ツアーのライブのシーンもありますがここでもボウイの曲はありません。2013年に公開されジミ・ヘンドリクスの伝記映画『JIMI:栄光への軌跡』に近いものがあります。 『スターダスト』はジギー・スターダストでブレイクする前のアメリカでロン・オバーマンと悪戦苦闘する映画でした。そして統合失調症を患ったボウイの異父兄であるテリー・バーンズとの関係にも大きくスポット当てた映画でもあります。 この映画の中のボウイは根拠のない自信やプライドはあるけど、自己プロデュース能力やプレゼンテーション能力はほとんどない、ミュージシャン志望の若者ように見えました。ダイナーで食事中に「あなたはどんな存在?」と聞かれて「エルビスとディランの間を埋める存在」と答えて、ロンに延々と説教されるシーンが印象的でした。宇宙からやって来たようなボウイにも恥ずかしい未熟な青年時代があったけど、ロンのような熱心な協力者がいたおかけで成功できましたという解釈でいいのかな? 田舎の十字路でボウイとロンがケンカして、ロンがボウイに投げつける『世界を売った男』のジャケットはドレス姿のボウイがソファーに横たわっているものではなく、カウボーイのイラストが描かれたものでした。 この映画のなかでとにかく酷評されていた『世界を売った男(The Man Who Sold the World)』を改めて聞いてみました。ミック・ロンソンを迎えて作られたこのアルバム、確かにグラム・ロックの完成型『ジギー・スターダスト』に比べると地味で散漫な感じです。しかし、『オール・ザ・マッドメン』や『世界を売った男』の暗さは70年代のボウイらしい暗さがある曲に思えます。『世界を売った男』はMTVアンプラグドでニルヴァーナがカバーしていました。 Metrobolist (AKA.. -Digi- - Bowie, David
Metrobolist (AKA.. -Digi- - Bowie, David