『GODZILLA ゴジラ』を見た
ギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版『GODZILLA』を見ました。
ゴジラ映画を映画館で見るのは今亡きシネパトス銀座で見た『怪獣大戦争』と今回の2回だけです。特撮は好きですがゴジラよりもジラースという感じでウルトラシリーズの方が好きです。
風の便りで今回のハリウッド版『GODZILLA』は『ゴジラ対キック・アス』と聞いていました。しかし、実際に見てみたらアーロン・テイラー=ジョンソンはキック・アスのコスチュームでゴジラと戦うことはありませんでした。と言うかアーロン・テイラー=ジョンソンはかなりマッチョな感じに変身していてキック・アスの面影は微塵もありませんでした。アーロン・テイラー=ジョンソンが演じるブルーザー・ブロディではなくフォード・ブロディ大尉はアメリカ海軍の爆弾処理班に所属しているので『ハート・ロッカー』を思い出しました。
芹沢博士は渡辺謙が演じていました。渡辺謙がレジェンダリー・ピクチャーズ製作の映画に出るのは3本目になります。夢の中で撃たれて昏睡状態になってしまって後半はほとんど出番のなかった『インセプション』よりも出番は多かったです。
1作目のゴジラにも出演した宝田明も出ているという噂も聞きましたが私は宝田明を確認できませんでした。
レジェンダリー・ピクチャーズ製作の映画はけっこう好きですね。『ダークナイト』、『エンジェル・ウォーズ』、『ウォッチメン』みたいな暗くて重たい設定と派手なアクションという映画が多いですね。と思っていたら『ハングオーバー!』シリーズもレジェンダリー・ピクチャーズでした。
15年前に日本で起こった原発事故は実は放射能を喰うムートーという怪獣の仕業で、再び姿をあらわしたムートーを追ってゴジラもあらわれ、日本、ハワイ、サンフランシスコでムートーとゴジラが暴れまわり、テンヤワンヤになるという話。
あっちこっちで言われていますがゴジラがCGではなく着ぐるみが動いているような見えるところが魅力です。ゴジラの造形も良いですね。細かく見ていくと今までの特撮映画の引用やオマージュに溢れているはずなんでしょうが、そういう所はあま気になりませんでした。ブロディ大尉がムートーの卵をガソリンで焼き払うとメスのムートーが怒り狂って追っかけてくるシーンは『エイリアン2』を思い出しました。
サンフランシスコの街を怪獣たちが遠慮なくブチ壊していくところは『マン・オブ・スティール』にかなり近いものを感じました。『マン・オブ・スティール』もレジェンダリー・ピクチャーズなので次は『ゴジラ対スーパーマン』か『ゴジラ対バットマン』なんて企画はいかが?
唯一残念なところは相変わらず欧米人は核の扱いが雑なところですね。ムートーに喰われそうになった核ミサイルの弾頭はサンフランシスコ沖で爆発したので『ダークナイト・ライジング』のようにめでたしめでたしとなっていましたが、現実的に考えるとサンフランシスコには黒い雨が降り注ぎかなり汚染されている気がします。なんてことを8月6日に思いました。