ぶら~りネット探訪

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「い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た-」を読んだ

マーティ・フリードマンの「い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た-」を読んでみました。 マーティ・フリードマンの日本の芸能界への溶け込みぶりは凄いですね。今年は黒人演歌歌手ジェロのデビューやインド人演歌歌手のチャダが再デビューしたりして話題になっていますが、マーティーの場合はメガデスで世界的な成功の後に日本にやって来たわけなのでジェロやチャダとはちょっと事情が違います。 ただの日本語とギターが上手い変なガイジンだけではないのです。 この本はマーティが自らの生い立ちを語った第一章、マーティが選んだJ-POPのTOP40を紹介する第2章、「日経エンタテインメント!」で連載している「J-POPメタル斬り」をまとめた第3章からなっています。マーティのJ-POPへの愛情が感じられる本になっています。「ホメ殺し」と勘違いしてしまうくらいのJ-POPへの賛辞が溢れています。また、各楽曲の解説が具体的で大変分かりやすくなっています。「果汁何パーセント」という表現が私は気に入りました。楽曲の構成の説明で「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」という表現を当たり前に使っていることにも驚きました。実際、欧米ではこの辺の表現はどうなっているのか、ちょっと気になります。ミュージシャンで音楽評論をするのは近田春夫を思い出します。二人は「タモリ倶楽部」の「空耳アワード」で共演しています。J-POP、歌謡曲につていマーティと近田春夫の対談をしてもらいですね。昭和歌謡については半田健人との対談も面白いと思います。 私は残念ながらこの本でマーティが取り上げているJ-POPの曲はほんとんど聞いたことがありません。しかし、この本は非常に楽しめました。マーティの音楽的思考や趣味を知ることができるとができる点が面白く感じました。マーティは基本的にはメタルが好きなのですが、プリンスやディーヴォが好きだったりするところが以外でした。ディーヴォのフォロワーであるPOLYSICSも評価しています。ビートルズはドラッグとヒッピー文化を広めたので嫌いというのも面白いですね。マーティはヒッピーやグランジが嫌いなようです。どうもヒッピーやグランジはファッションの部分が嫌いらしく、その辺の兄ちゃんがそのままステージに立っているような感じがダメらしいですね。まぁ、グランジの登場で一番割りを食ったのは既存のメタルだったりして、ガンズ&ローゼズとニルヴァーナは仲が悪かったですね。でも少年ナイフは好きとのことです。あとマーティはR&Bやヒップ・ホップもあまり好きではないようです。 マーティには昔の昭和の歌謡曲も聞いてもらいたいものです。近田春夫が尊敬する筒美京平はどのように聞こえるんでしょうか?非常に興味があります。 い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た- マーティ・フリードマン
い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た- マーティ・フリードマン