ぶら~りネット探訪

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春風亭柳昇の「カラオケ病院」を聞く

春風亭柳昇の「カラオケ病院」を聞いてみました。 春風亭柳昇春風亭昇太の師匠で新作落語を中心に活躍した落語家で2003年に亡くなっています。高田文夫がやたらにこの「カラオケ病院」をネタにしていた時期がありました。私は「笑点」で「カラオケ病院」を見たことがあります。高田文夫がネタにしていた時期だったので14~15年前くらいだった気がします。 新作落語は最近では創作落語と言ったりして、立川志の輔春風亭小朝(泰葉の元旦那)など古典落語の実力のある人もやってますね。「カラオケ病院」は最近の創作落語に比べると噺の完成度や練り具合という点ではかなりいい加減ですが、柳昇独特のとぼけた口調とあいまって摩訶不思議な感じがします。 28分ほどあるのですが半分は枕です。もちろん「わたくしは、春風亭柳昇と申しまして、大きな事を言うようですが、今や春風亭柳昇と言えば、我が国では、わたし一人でございます」というネタもやってます。枕も病気や病院の話なのですが、妙にリアリティのある話をとぼけた口調で話すのでネタなのか本当の話なのか分からなくなる部分があったりします。これも一種のイリュージョンなのでしょうか? 本編の「カラオケ病院」はホントにくだらない噺です。閑古鳥が鳴く病院を再建しようとする噺で、再建策を考える会議のシーンは「お血脈」で、会議に参加できない医者の話は「寝床」のような感じですね。会議の結果、病院でカラオケをやるということが決まった後はミュージカルになります。柳昇が歌いまくります。歌いまくる落語というと川柳川柳も歌いますね。面白い、面白くないは別として芸としては確立されているというか、オリジナルなものなので、これも落語の一つと思って聞くと楽しめると思います。 NHK新落語名人選 五代目 春風亭柳昇
NHK新落語名人選 五代目 春風亭柳昇