SUPER BUTTER DOGの池田貴史によるソロユニット「レキシ」のファーストアルバム「レキシ」を聞いてみました。
私はSUPER BUTTER DOGも100sも中村一義もほとんど全く知らなかったのですが、足軽先生こといとうせいこうも参加しているというこで聞いてみました。
池田貴史が歴史好きということなので歌詞や曲名が歴史の人物や出来事をモチーフにしているのが素晴らしいというか笑えます。「Good bye ちょんまげ」や「万葉集」、「参勤交代」という具合になっています。「真田記念日」は「サラダ記念日」とかけているのでしょうか?
サウンドの方はと言いますと、これがけっこう重たいファンクとのなっている曲が多く、正直驚きました。特に「Good bye ちょんまげ」、「参勤交代」と「踊念仏」はその傾向が強く感じます。「参勤交代」は「下に下に」というボーカルがなぜかサイケデリックな感じもします。筒井康隆の書いたものでアル中の男が小さな大名行列が見るという話があった記憶があるのですが、この曲を聴いていると小さな大名行列が見えるような感覚になりました。
「兄じゃ I need you」は誰の立場から歌っている歌詞なのかよく分かりませんでした。「兄じゃ」が織田信長なのは分かるのですが。公式サイト の本人による解説によると森蘭丸と信長の関係について歌ったものということが分かりました。確かに歌詞をよ~く考えながら聞くと衆道について歌っているようにも聞こえなくはないですね。
足軽先生こといとうせいこうが大活躍する「歴史ブランニューデイ 」もいいですね。鎌倉幕府の成立は1192年と言われていますが、頼朝が諸国守護権の獲得・右大将に任官した1190年も鎌倉幕府の成立と考えられるのではないかと歌っています。「1190年、覚えるならいい暮れ迎える鎌倉幕府」だそうです。
レキシ