椎名林檎デビュー20周年記念作品第1弾、椎名林檎トリビュートアルバム 『アダムとイヴの林檎』を聞いてみました。
You Tubeで聞いた井上陽水の『カーネーション』とレキシの『幸福論』が面白かったのでCDを買ってみました。
井上陽水の『カーネーション』はやはり絶品でした。陽水の歌声が全てで、陽水のオリジナル曲のように聞こえます。陽水の歌声を活かすための最小限のバックトラックのアレンジも素敵です。陽水の曲で『白いカーネーション』という曲もあります。ちなみに現在、NHK総合で朝ドラの『カーネーション』が再放送されています。
全く期待していたなかったのに良かったのはAIの『罪と罰』です。AIの歌を聞いたのは今回が初めてです。野太い、ソウルフルな歌声に驚きました。この曲はオリジナルとは全く違う曲に聞こえます。オリジナルの椎名林檎の歌声は不穏な悲鳴に聞こえるのに対してAIは確信できる達観した歌声に聞こえます。エンディングのマサ小浜のギターもいいですね。
ライムスターの『本能』は正直、「?」という感じでした。『肉体関係 part2』的なものを期待していたんですけど、あんまり上手く行っているようには聞こえません。
宇多田ヒカルと小袋成彬の『丸の内サイケデリック』はドンスカ、ドンスカ鳴っているドラムの音が印象的ですね。宇多田ヒカルと小袋成彬の歌声はとてもお上品です。丸の内線というよりも東横線という感じです。
MIKAの『シドと白昼夢』もお洒落でお上品な感じですね。MIKAという人を私は全く知らないのですがクレモンティーヌみたいな人だと思えばいいでしょうか?
藤原さくらの『茜さす帰路照らされど・・』はサラッと聞くとモノマネかカラオケのように聞こえるようですが冨田恵一のバックトラックがかなり凝ったものになっています。藤原さくらの歌声が好きな人も冨田ラボが好きな人でも楽しめるような構造になっています。
松たか子が声を張り上げて歌うと『レリゴー』に聞こえていしまうのは私だけでしょうか?
レキシの『幸福論』は思ったより面白くありませんでした。レキシの池田貴史は安藤裕子の『大人のまじめなカバーシリーズ』で『林檎殺人事件』を安藤裕子と一緒に歌っていました。このアルバムには残念ながら『林檎殺人事件』は入っていません。
水曜日のカンパネラとか大森靖子に椎名林檎を歌ってもらいたかったですね。あるいは椎名林檎よりもずっと年上の女性歌手、例えばユーミンを引っ張り出して欲しかった。むかしむかし、テレビで坂本冬美が『丸の内サイケデリック』を歌っていたの見たことがありました。