ぶら~りネット探訪

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『ザ・きょんスズ30セレクト-新作編II- 』を聞いた

柳家喬太郎のCD『ザ・きょんスズ30セレクト-新作編II- 』が図書館にあったので聞いてみました。 このCDは柳家喬太郎の落語会生活30周年を記念して2019年に下北沢のザ・スズナリで行われた公演の一部だそうです。収録されていのは新作落語の『諜報員メアリー』、『同棲したい』、『午後の保健室』、『路地裏の伝説』の四席。 『同棲したい』と『午後の保健室』は聞いたことがあります。『午後の保健室』は『笑点』か『笑いがいちばん』で見た記憶があります、かなり前のことです。こんな新作落語があるのかとショックを受けました。出落ち的なキャラクターの設定が肝な新作落語なので、ノンフィクションとして語られる学校寄席でのエピソードのマクラの方が面白かったです。 確かに中学、高校のころに芸術鑑賞みたいな時間がありました。狂言とかミュージカルみたいなものも見せられた記憶はありますが落語はなかったですね。今は亡き水野晴郎先生の講演を聞いた記憶もあります。ぼんちゃんこと西田和昭の姿もありました。それから何年かたち、銀座シネパトスで『シベリア超特急2』の舞台挨拶で水野先生の姿を再び見ることになりました。この舞台挨拶にはぼんちゃんの姿はありませんでした。 『諜報員メアリー』は朝方に居酒屋を追い出された若者が遭遇した幻覚のような不思議な体験についての新作落語でした。日本の経済をガタガタにするためにやって来た諜報員メアリーのブッ飛んだ話が笑えます。メアリーは死ね死ね団みたいな悪の組織に所属しているのかと思いきやNPO法人の所属というのも笑えるし、日本の経済はすでにガタガタだとメアリーに対して冷静な対応をする若者も笑えます。 「壁に耳あり、障子にメアリー」というサゲも決まっています。昔々、「壁に耳あり、クロード・チアリ」という諺があったのを思い出しました。 『路地裏の伝説』は初めて聞きました。幼なじみのオヤジたちが子供時代の都市伝説のようなものを語りあうという噺。塾帰りの小学生が目撃した「風ひくなよオジサン」の正体に迫ってくところがスリリングでちょっとしたどんでん返しがあり、そして笑えます。 『同棲したい』はサラリーマンで部長まで出世し、家庭もある男が昔から憧れていた同棲生活を自分の妻とやってみるという噺。マクラは福家書店でサラリーマンをやっていた頃の喬太郎の話。 コロナになってから寄席も落語会も行っていません。去年は立川談志、没後10年。川柳川柳三遊亭円丈が亡くなってしまいました。人間国宝柳家小三治が亡くなったことの方が落語会にとっては大変なことだったと思うのですが、個人的には川柳川柳三遊亭円丈の死の方がショックでした。 立川吉笑の落語を久しぶりに生で聞いてみたい気持ちはあります。立川吉笑はそろそろ真打ちになれるのか?立川流の真打ち試験があって古典を何席ができないと昇進できないはずですが、今はどうなっているでしょうか? 柳家喬太郎落語集「ザ・きょんスズ30」セレクト-新作編II- (特典なし) - 柳家喬太郎
柳家喬太郎落語集「ザ・きょんスズ30」セレクト-新作編II- (特典なし) - 柳家喬太郎