ぶら~りネット探訪

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『女と男の観覧車』を見た

ウディ・アレン監督、ケイト・ウィンスレット主演の『女と男の観覧車』見ました。

万引き家族』の安藤サクラの演技を褒めていたケイト・ブランシェットが主演かと思っていたらケイト・ウィンスレットの方でした。ウディ・アレンの映画をシネコンで見るのは初めてでした。最初に「Amazon Studios」のロゴが出てきたのには驚きました。ウディ・アレンとアマゾンの組み合わせとは時代も変わったもですね。

1950年代のニューヨークのコニー・アイランド舞台。ジニーはレストランでウエイトレスとして働くしがない中年女性。夫のハンプティはメリゴーランドの管理人で二人は再婚同士。平凡で退屈な生活だったがビーチの監視員のアルバイトをしている脚本家志望のミッキーと出会い、すぐに肉体関係に。そこにギャングと駆け落ちしたハンプティの連れ子のキャロライナがフラリと姿を現し、テンヤワンヤになるというお話。

久しぶりにウディ・アレンの映画を見たのですが、いい意味で相変わらずウディ・アレン節という感じで見て損はない映画でした。

ケイト・ウィンスレットのやさぐれ感というか生活に疲れた中年主婦の感じが素晴らしいかった。でも、女としての魅力や色気は残っていて、女としてなんとか踏みとどまっていて、ジャスティン・ティンバーレイク演じるミッキーも遊びだと思って付き合ってしまうのですが・・・。

ジニーの心の闇を息子のリッチーが体現するように放火を繰り返すというも面白かったです。落語の『火事息子』という演目とはあまり関係はありません。

後半のジニーの暴走が見せ場なわけですが、押して押して、正直ちょっとお腹一杯というところまで来て、引いたような展開になるところに痺れました。後味の悪さは『マッチポイント』にちょっと似ているように思えました。

サントラの曲は1950年代の曲だと思うのですが、私が知っていたのはミッキーとキャロライナが車の中で二人きりになるところでかかる『You Belong to Me』。この曲は山下達郎がカバーしています。珍しいところではトニー谷が日本語でカバーしていたりもします。

ハンプティ役のジム・ベルーシはジョン・ベルーシの弟だそうです。キャロライナ役のジュノー・テンプルの父は映画監督のジュリアン・テンプルだそうです。ジュリアン・テンプルは映画監督と言うよりもミュージックビデオ監督というイメージが強いですね。

Wonder Wheel