9月3日、有楽町のよみうりホールで行われた『Tatekawa Blood 立川志らく・談笑 二人会~江戸の風とイリュージョンのはざまに』を見に行ってきました。
立川志らく・談笑が一席ずつ、中入り後に松岡ゆみこ、松岡慎太郎と志らく、談笑のトークショー、そしてバイオリン漫談のマグナム小林もあり盛りだくさんな構成でした。
開口一番は志らくの弟子の立川かじらの『山号寺号』でした。『山号寺号』を生で聞いたのは初めてでした。この後に上がった談笑は落語協会、落語芸術協会でもなかなか演らない演目と言っていました。
立川談笑は『ジーンズ屋ようこたん』を演っていました。『ジーンズ屋ようこたん』はCDでも生でも何回か聞いたことがあります。今回は特に今までと変わったところはなく、時事ネタからのくすぐりもほとんどありませんでした。
中入り後の中入り後に松岡ゆみこ、松岡慎太郎と志らく、談笑のトークショーは松岡ゆみこの独壇場でした。松岡ゆみこがコメンテーターとして出演している『Nスタ』の話と松岡ゆみこが10代の頃グレていて談志に殴られた話が強烈でした。
松岡ゆみこと志らくは現在、ワタナベエンターテインメントの所属だそうです。志らくは10月から『ひるおび!』にコメンテーターとして毎日出演することになるそうです。ワタナベエンターテインメントの力ですね。最近はジャニーズ事務所、田辺エージェンシーが世間を賑わしていますが芸能事務所としてはワタナベエンターテインメントの方が老舗ですよね。ラッパーのKダブシャインも最近ワタナベエンターテインメントに入っていました。
今年は立川談志生誕80年だそうです。談志が30歳のときの音源が発掘されてCD化されて売られていました。ボーナストラックは談志と前田武彦の漫才。
バイオリン漫談のマグナム小林は初めて見ました。ウクレレ漫談、ギター漫談はよく見かけますがバイオリン漫談は初めて見ました。マグナム小林は元々談志の弟子だったそうですが、上納金滞納で破門になったそうです。バイオリンで救急車、新幹線、F1カーの音マネをしたりしていました。さらにタップを踏みながらバイオリンを弾くという芸もみせていました。『暴れん坊将軍』のテーマがとても良かったです。
トリの立川志らく、『たまや』という新作落語を演っていました。正確にはシネマ落語というやつで映画『天国から来たチャンピオン』のストーリーを元にして作られた落語です。『天国から来たチャンピオン』という映画は見たことがありませんがこの噺を聞くのは2回目です。噺を聞いている途中で前回この噺を聞いて記憶が蘇ってきました。会場は大爆笑なんですけどラストの展開が切なくて胸が苦しくなりました。生で落語を聞いて切ない気持ちになるのは初めてでした。