ぶら~りネット探訪

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大須演芸場に行ってみた

名古屋にある伝説の演芸場、大須演芸場に行ってみました。 大須演芸場の存在を知ったのは大川興業総裁、大川豊の『金なら返せん!』で紹介されていたのを読んだことからです。客が大川総裁一人きりで、客よりも演者の方が多いという状態がレポートされていました。客が入らないので経営状態は当然悪いのですが、潰れそうになると神風が吹き、なんとか持ち直すという不思議な演芸場です。なぜ潰れにないかについてはウィキペディアにも詳しく書かれています。 大須仁王通り商店街をちょっとフラフラしたら大須演芸場とは逆の方向だったようで、街頭にあった地図で確認したら大須観音のすぐ近くでした。大須の商店街はやたらにコメ兵があるように見えました。 大須演芸場の外観はかなりボロいです。錆びれた温泉街のストリップ小屋の様な感じがしました。写真を撮って中に入ってみました。一般の入場料は1500円、東京の寄席に比べる安い、しかも入り替えもありません。 中に入ると三味線漫談のかつら竜鶴というお爺さんが歌っていました。客もいました、確かその時は私を含めて11人だった。と思います。竜鶴さんは今年85歳と言っていました。 その後は雷門幸福の落語だったと思います。この人はもともと立川談志の弟子で立川談号と名乗っていましたが、破門になってしまっため、雷門小福の門下に移り名古屋で活動しているそうです。同じく立川流を破門された雷門獅篭も名古屋で活動していますが、この日は高座には上がっていませんでした。幸福がこの日、何のネタを演っていたかは思い出せません。 幸福の後は坂井千明という演歌歌手の歌謡ショーでした。このお姉さんが歌っているときに、客の一人がデジカメ取り出して、舞台で歌っているお姉さんを堂々と撮影し始めました。しかし、係人がやって来て撮影を止めるように注意したりすることはありませんでした。そうこうしている私の近くに座っていた爺さんも携帯のカメラで撮影を始めました。大須演芸場は撮影OKなのか? 桂文珍の弟子の桂珍念は『はてなの茶碗』を演っていたました。『はてなの茶碗』を初めて聞いたせいかもしれませんが、これが意外といったら失礼ですが、良かったですね。 艶歌シャンソニエの「ひと:みちゃん」という芸人がけっこう衝撃的でした。漫談を中心に自作の歌をたまに歌ったりする芸なんですが、なんとも形容しがたい、掴みどころのない芸風に驚きました。林家ペー堺すすむといったギター漫談ともちょっと違う感じで独特な芸風でした。ちなみに「ひと:みちゃん」は男です。 鈴々舎馬るこ新作落語を演っていました。外国人留学生に『瞼の母』を教えて町の素人演芸大会に出て賞金を狙うという噺で、ストーリー的な捻りはそれほどないのですが、『瞼の母』のセリフを喋るところが意外に上手くて聞き入ってしまいました。後で調べてみたら鈴々舎馬るこはまだ二ツ目なんですね。 演歌のお姉さんも含めてほとんどの出演者がいかに大須演芸場に客が入らないかという事を話していたのが印象的でした。平日だとマンツーマン状態になることもあるみたいですね。ちょっと、体験してみたいですね。 席亭のおじさんはヘッドホンして『暴れん坊将軍』のビデオを見ていました。『はぐれ刑事純情派』ではなかったですね。
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