ぶら~りネット探訪

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パーラメントの『Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome』を聞く

マイケル・ジャクソンさんの『スリラー』やマドンナさんの『ライク・ア・ヴァージン』のシンセベースが好きではないという事を以前書いたところ、最近、rinさんという方から『スリラー』のシンセベースが大好きというコメントをいただきました。rinさんコメントありがとうございました。 私は80年代的な『スリラー』や『ライク・ア・ヴァージン』のシンセベースはどうも苦手です。どんなシンセベースが好きかを考えてみたところ、頭に浮かんだのはパーラメントの『フラッシュ・ライト』、ファンカデリックの『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』です。P-FUNKですな。 『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』については以前ここで書いているので、今回は『フラッシュ・ライト』とこの曲が入っている『ファンケンテレキーVSプレイスボ・シンドローム』についてご紹介します。 『ファンケンテレキーVSプレイスボ・シンドローム』は1977年にリリースされた、パーラメントの6枚目のオリジナルアルバムです。私はリアルタイムでは聞いていません。しかし、私はこのアルバムのアナログ盤で持っています。 『フラッシュ・ライト』はパーラメントのベスト盤で先に聞いていました。私がP-FUNKで最初に大好きになった曲が『フラッシュ・ライト』です。このシンセベースとギターのカッテイング、シンセ、コーラスの織り成すグルーヴ感がたまりません。特にシンセベースがスビズビ鳴っているのがいいですね。ライブでも演奏されることが多い曲ですが、前半の部分が省略されて演奏されることが多く、残念ながらスタジオバージョンを超えるようなライブ音源にはあまりお目にかかったことがありません。 『フラッシュ・ライト』以外の曲は普通のエレクトリック・ベースで演奏されています。このアルバムベースを弾いているのはブーツィー・コリンズではなく、コーデル・モースンだそうです。ベースにエフェクトがかかっている曲が多かったりするのでブーツィーかと思っていました。コーデル・モースンのベースもいいですね。 1曲目『バップ・ガン』のはホーンもコーラスもバーニー・ウォーレルのシンセサイザーも素晴らしいのですが、何と言ってもグレン・ゴインズのボーカルが素晴らしいですね。この人は『マザーシップ・コネクション』でもリード・ボーカルをとっています。間奏のバーニーのシンセスのフレーズがちょっとチャルメラに聞こえます。 収録曲6曲中3曲が8分を超える演奏時間で、これらの曲は張り詰めたような緊張感があるのですが、『ウィザード・オブ・ファイナンス』や『プラシーボ・シンドローム』といった曲が非常にリラックスした感じので、全体的なバランスは非常にいいものになっています。 私はこのアルバムを通して聞いたのは久しぶりなのですが、改めて良いアルバムだと思いました。ホーン、コーラス、シンセの混ざり具合が絶妙で完成度は高いのですが、その分かなりストイックな感じがするのでP-FUNKをあまり知らない人には正直お勧めは出来無い感じもします。 Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome
Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome