ぶら~りネット探訪

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『筒美京平SONG BOOK』を聞いた

20021年に3月24日にリリースされた筒美京平のトリビュート・アルバム『筒美京平SONG BOOK』を聞いてみました。 筒美京平のトリビュート・アルバムは以前に『the popular music 筒美京平トリビュート』を聞いたことがあります。筒美京平のトリビュートやカバーは『木綿のハンカチーフ』や『また逢う日まで』、『ブルー・ライト・ヨコハマ』をやっておけば間違いないという安易な企画が多く、このアルバムもそんな1枚、かもしれません。 このアルバムで気に入ったのはmiwaの『サザエさん』と芹奈・かれんの『魅せられて』と一青窈の『シンデレラ・ハネムーン』です。 『サザエさん』はヴァネッサ・パラディの『Be My Baby』のバックトラックを下敷きにしているように聞こえます。お魚くわえたドラ猫をヴァネッサ・パラディが追いかけたり、財布を忘れて買い物に出かけるヴァネッサ・パラディの姿が私の頭の中で展開されました。 『魅せられて』はイントロのアナログレコードの回転スピードが変わっていくところがたまらなく素敵です。ベースの低音が効いていたり、アレンジは完全にR&Bで少しシックのような雰囲気もあります。サウンド面ではエーゲ海の雰囲気がほぼなくなっています。プロデュースは松尾潔だそうです。 岩崎宏美の『シンデレラ・ハネムーン』はディスコ歌謡でしたが、小西康陽の手にかかるとジャジーな雰囲気なアレンジになっていました。一青窈の粘っこい歌声は昭和歌謡にはあっているのですが、からっとした筒美京平の曲にはあまり合わないような気もします。ちなみに、一青窈は『歌窈曲』という昭和歌謡のカバーアルバムを出していて、『喝采』や『時代』、『他人の関係』といった曲を見事に歌いこなしています。 LiSAの『人魚』を初めて聞いたときはNOKKOと声質も歌い方も似ているように聞こえのですが、当たり前ですが聴き比べてみると全然違いました。 前田亘輝も『さらば恋人』でかなり堺正章に歌い方を寄せています。オリジナルを聞いてみると堺正章の歌い方は意外に癖がありません。どちらかという『西遊記Ⅱ』の挿入歌『SONGOKU』の堺正章の歌唱に近い気がします。 『また逢う日まで』は北村匠海が歌っています。北村匠海は『とんかつDJアゲ太郎』を演っていたのでヒップホップ風のアレンジになっているのかと思ったら割と普通の当たり障りないアレンジで残念でした。ズー・ニー・ヴーの『ひとりの悲しみ』の歌詞で歌うというやり方もありかもしれません。 筒美京平のトリビュート、カバーでは郷ひろみ野口五郎の曲はあまり取り上げられないのはなぜなのでしょうか?『よろしく哀愁』を吉田拓郎が歌っているのは聞いたことがあります。野口五郎の『グッド ・ラック』は坂本慎太郎がカバーしていました。野口五郎のオレジナルのアレンジはAORみたいな感じで素敵です。1978年のリリースで最近ブームのシティ・ポップみたいな雰囲気があります。 筒美京平SONG BOOK (特典なし) - VARIOUS
筒美京平SONG BOOK (特典なし) - VARIOUS