ぶら~りネット探訪

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『妖怪百物語』を見た

角川シネマ有楽町でやっていた妖怪特撮映画祭で『妖怪百物語』を見ました。この映画は1968年に公開された作品で監督は安田公義。 今回の妖怪特撮映画祭のラインナップで一番見たかったのが『妖怪百物語』です。その昔、立風書房ジャガーバックスの『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』という本がありまして、この本の中に『妖怪百物語』のスチール写真が何点か使われていて、トラウマというわではなく非常に印象に残っていて、いつかは見てみたいと思っていた映画でした。 寺社奉行の堀田豊前守と豪商の但馬屋利が結託し貧乏長屋を岡場所に作り変えて一儲けしょうとする企みに長屋に住む謎の浪人、大木安太郎と妖怪たちが立ち向かうというお話。 貧乏長屋の危機を中心にしてその間に怪談や妖怪のエピソードがオムニバス的にはめ込まれているという構成で、妖怪版『タンポポ』みたいな映画でした。 妖怪が主役なのですが謎の浪人、大木安太郎を演じた藤巻潤、長屋に住む大吉を演じた平泉征(平泉成)もなかなかいい味出していました。特に平泉征は威勢はいいけど、すぐに但馬屋に雇われたやくざ者たちにボコボコにされてしまう役でした。 但馬屋の若旦那、新吉はルーキー新一が演じていました。若旦那ですが落語の与太郎みたいなキャラクターを見事に演じていました。新吉が落書きしたから傘お化けが実体化し新吉と戯れるシーンもなかなか良かったです。子供の落書きが実体化する話といえば『ウルトラマン』のガヴァドンですね。『ウルトラマン』のガヴァドンは1966年の10月なので『妖怪百物語』よりも早いみたいですね。 但馬屋と堀田豊前守のお座敷に呼ばれて百物語を話すのが初代林家正蔵で、八代目林家正蔵(のちの林家彦六)が演じています。林家彦六林家木久扇の師匠で木久扇やビートたけしがモノマネをしています。この映画での彦六はモノマネの彦六よりもしっかりと喋っていました。 クライマックスは妖怪軍団が堀田豊前守に現れて、堀田豊前守を葬り、棺桶に入れて屋敷を出ていくという流れでした。スローモーションの使い方が見事なのと百鬼夜行が幻想的でファンタジックでファンタスティックで地獄のエレクトリカルパレードと言った感じでした。百鬼夜行の先頭は油すましで殿はぬらりひょん。ちなみに京都の大将軍商店街では妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」が秋に行われているそうです。コロナ禍がおさまって、京都競馬場の改装がおわったら見に行きたいと思っています。 妖怪特撮映画祭の観客の平均年齢はかなり高いのですが、家族連れの姿もありました。お父さんの映画が終わっての一言が「時代劇だったね」でした。 【Amazon.co.jp限定】妖怪百物語 4K修復版(2枚組)(大映妖怪三部作購入特典:復刻版「5円引きブロマイド」10枚セット引換シリアルコード付き) ※特典引き換えには対象3作品の購入が必要です※[Blu-ray]
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