レキシがゲゲゲの鬼太郎のエンディングテーマをやっているというのでゲゲゲの鬼太郎の第6シリーズ『ずんべら霊形手術』を見てみました。
レキシの『GET A NOTE』は爽やかな感じの曲で鬼太郎や妖怪にはあっていないような気がしました。『GET A NOTE』のビデオは牛若丸と弁慶の闘いがモチーフになっていました。氷川きよしのオープニングテーマも爽やかで日曜日の朝というのを意識しているのかと思いました。
YouTubeにゆらゆら帝国の『すべるバー』にあわせて白黒時代のねずみ男や鬼太郎が踊るビデオが上げられていてアニメとゆらゆら帝国の音が絶妙にシンクロしていて、最近は1日3回くらい見てしまいます。
さて『ずんべら霊形手術』です。不細工な顔に悩む房野キララは妖怪ずんべらの誘いに乗りお気に入りのかわいい顔を手に入れると世の中の自分を見る目が一変する。しかし、手に入れた顔はずんべらが死人の顔から剥がしたもので、時間が経つとのっぺら坊になってしまう。ずんべらが持っている元の顔を貼り付ければ元の顔に戻れるのだが、というお話。
目玉おやじの声が野沢雅子でねずみ男が古川登志夫というのが不思議な感じでした。諸星あたるがねずみ男になるというのは、なかなか良いアイデアですね。大洗海水浴場。
「ズンドコベロンチョ」では「ずんべら」なんです。『銀河鉄道999』で機械の体になったけど、顔だけば満足いかなかったのでのっぺら坊のままのシャドウを思い出しました。
人はやはり見た目が大事なのかそれとも心が大事なのか?という現代的かつ非常に普遍的なテーマのお話でした。日曜日の朝からちびっ子が見るアニメにはとても思えませんでした。
冒頭でキララが鏡の中の自分の目にハサミを突き立てるシーンは加藤ミリヤの『少年少女』という曲の1コーラス目の歌詞を思い出しました。
クライマックスキララが追っかけをしているイケメン俳優が顔なんか関係ない、元の顔にもどるように説得するのに対してキララが「かわいくなって初めて世界が動き出した。もう生きながら死ぬのは嫌!」と叫ぶところが特にグッときました。そして最後のどんでん返しに驚きました。キララは元の顔には戻らず、さらにバージョンアップしてハリウッドに進出!そりゃないぜセニョリータって感じのラストでした。
平成も終わろうとしているに鬼太郎、おそ松さん、そしてバカボンまでアニメで復活して、アニメの世界はまだ昭和なのかと思っていたら、想像を超える展開でした。