ぶら~りネット探訪

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『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を見た

クレイグ・ガレスピー監督、マーゴット・ロビー主演の『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を見ました。

オレゴン州ポートランドの貧しい家庭に生まれたトーニャ・ハーディングが幼くしてフィギュアスケート始め、女子選手で史上二人目のトリプルアクセル成功、1994年のリレハンメルオリンのピック、1992年のアルベールビルオリンピックへ出場するというサクセスストーリー、スポ根物語でもありますが、貧困と暴力まみれの生活とアルベールビルオリンピックの直前に起きたナンシー・ケリガン襲撃事件の真相に迫るという事実に基づいてお話。

ホワイト・トラッシュ(貧乏白人)の家庭とスポーツを描いた映画は2011年に公開された『ザ・ファイター』に似ています。『ザ・ファイター』は実在のプロボクサー、ミッキー・ウォードについての映画でした。ミッキー・ウォードの家族も酷かったけどトーニャ・ハーディングは輪をかけて酷い感じでした。トーニャ・ハーディングの周りはアルコールやドラッグでみを持ち崩す人間が出てこないだけマシかとも思えました。

基本的にはコメディ映画なので悲惨な描写が続いても笑って見続ける事ができる映画です。『デット・プール』のように登場人物が観客に語りかけるシーンが所々に出てくるのも効果的でした。

フィギュアスケートのシーンは普通のテレビ中継のような固定のカメラで撮ったような絵ではなく実際にリンクの中で一緒に滑りながら撮っているような絵で迫力がありました。

ナンシー・ケリガン襲撃事件の真相については正直、この映画の通りなのか疑問が残ります。事件を計画した自称元諜報員のショーン・エッカートが現在は亡くなってしまっていると言うのが大きいですね。トーニャの母親を演じたアリソン・ジャニーアカデミー賞助演女優賞を獲っていますがショーン・エッカート演じた ポール・ウォルター・ハウザーという役者さんも良かったです。

70年代から90年代のロックがかかるのも良かったです。凄く有名な曲ばかりではなく、バッド・カンパニーの『Shooting Star』やハートの『Barracuda』のような曲がかかったの良かったです。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:Vol2』でも使われていたフリートウッド・マックの『The Chain』もかかっていました。トーニャと元旦那の「腐れ縁」というのを音楽で表していたのだと思います。

トーニャがZZトップの曲で滑るシーンは史実通りなんでしょうか?最近は羽生結弦ゲイリー・ムーアの『パリの散歩道』やプリンスの『Let's go crazy』で滑っていたりしたのでロックとフィギュアスケートの組み合わせはそんなに違和感はありませんが、ZZトップには笑えました。

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