ぶら~りネット探訪

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KIRINJIの『ネオ』を聞いた

KIRINJIの6人のバンド編成になってからの2枚目になる『ネオ』を聞いてみました。

『The Great Journey feat.RHYMESTER』はタイトルどおりRHYMESTERのラップがメインの曲。RHYMESTERの曲にも聞こえますが最後の方に堀込高樹が歌う部分もあります。宇多丸が『タマフル』で言っていたとおり人類(生命)の進化と真夜中に満室のラブホ街を彷徨うカップルの対比が聞き所。君がベガなら僕はアドマイヤベガ

7~8年前くらいに『タマフル』にキリンジとしてゲスト出演していました。宇多丸とはあまり会話が弾んでいなかった記憶があります。宇多丸人脈で『タマフル』にゲスト出演したジェーン・スーはラジオ・パーソナリティとしての才能を開花させ、『相談は踊る』を経て現在では『生活は踊る』のパーソナリティをやっています。ジェーン・スーはKIRINJIのファンで『相談は踊る』と『生活は踊る』のテーマ曲は堀込高樹が作っています。『相談は踊る』では堀込高樹が代行MCも務めていました。

『Mr.BOOGIEMAN』は弓木英梨乃がメインボーカルを取っています。弓木英梨乃の可愛らしい歌声がなんだかアイドル・ポップのように聞こえます。メロディや曲の構成は今までのKIRINJIとはそんなに変わらないのですが弓木英梨乃のボーカルで全く別物のように聞こえます。コトリンゴの背後霊のようなコーラスも良いですね。

8月にリリースされたアルバムのせいか夏をモチーフにした歌詞の曲が多いような気がするのは気のせいでしょうか?『失踪』は真夏の暑さで蒸発してしまった二人の曲かと思いました。昔、70年代から80年代くらいに人が突然、失踪してしまうことを「蒸発」と言っていましたが今では使わなくなりましたね。

『絶対に晴れて欲しい日』は涼しげなスティール・パンが特徴的な曲ですが、歌い出しが「センター試験の朝」と言うのが堀込高樹らしくて笑えます。KIRINJIはあまり夏フェスには似合わない気がします。コトリンゴは『ワールド・ハピネス』で見たことがありました。

『fake it』は佐村河内守の騒動を歌った歌なんですかね?タイトルと歌詞からは佐村河内守を想像してしまいます。佐村河内守の場合は「ケーキはよいものを」ですね。そう言えば『ネンネコ』という曲も収録されています。どうしても森達也が撮った佐村河内守ドキュメンタリー映画『fake』を想像してしまいます。

DVD付きの初回限定盤を買ってみました。『The Great Journey feat.RHYMESTER』とライブの『ONNA DARAKE!』、『真夏のサーガ』、『進水式』の映像が収録されていました。

『The Great Journey feat.RHYMESTER』のPVでは一瞬、精子が泳ぐシーンがありました。アレはピーター・ガブリエルの『スレッジ・ハンマー』のオマージュなんでしょうかね。

ネオ(初回限定盤)(DVD付)