ぶら~りネット探訪

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『シン・ゴジラ』を見た

監督、樋口真嗣、総監督、庵野秀明の『シン・ゴジラ』を8月6日に見ました。
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予告を見てゴジラ特撮部分は良いが、人間ドラマ部分はつまらなそうとだと思っていたんですかけど、やはりドラマの部分はつまらなですね。出てくるのは政治家と官僚ばかりでうんざりしてしまいました。テム・レイみたいに「政治家はいい。ゴジラを写つせ」とiMAXスクリーンを揺さぶりたい気分になりました。 でも想像していたよりも面白かったですね。特にゴジラの形態が進化していくのが驚きでした。特撮シーンが本当に素晴らしすぎました。予告でも見られますが、自衛隊の戦闘機ヘリ、戦車の砲塔が一斉に回転するシーン、戦車が走るシーンは最高でした。アメリカ軍のB2ステルス爆撃機もちょっとだけ出てきていました。 コジラが放射能火炎を吐くシーンは巨神兵そのものでした。やっぱり庵野秀明が総監督なのでゴジラ巨神兵使徒に見えちゃいますね。2012年に開催された『館長 庵野秀明 特撮博物館』を実写化した映画ですね、これは。 そしてエヴァンゲリオンを最初に見た時のショックに近いものを感じました。過去の日本映画、特撮アニメのオマージュが全編にちりばめられています。岡本喜八は写真で出てきます。最終決戦の本部が科学技術館の屋上というのは『太陽を盗んだ男』を思い出します。残念ながら菅原文太は写真でも出てきません。クライマックで『怪獣大戦争マーチ』がかかるシーンが最高でした。あのシーンは『新幹線大爆破』なんでしょうかね。 パトレイバーの特車二課みたいな扱いの「巨大不明生物特設災害対策本部」のメンバーがドラマ部分の唯一の救いのように感じられましたは。生物学者役の塚本晋也の出番がけっこう多いのが驚きでした。『シン・ゴジラ』がもっと早く作られていたら『野火』の予算は多くなったんじゃないかと思うくらい塚本晋也のシーンが多くて驚きました。そう言えばリリー・フランキー田口トモロヲは出ていなかったですね。ピエール瀧はまた軍人役でした。「瀧に楽な仕事はありませんよ。」 市川実日子エヴァンゲリオン赤木リツコ博士と綾波レイをたしたようなキャラでした。ずっと鉄仮面のように無表情だったのが最後に笑顔を見せるのが綾波レイ、髪型は赤木リツコ、途中から来ている防災服がネルフの制服みたいで伊吹マヤ。 閣僚役の中に甘利明元経済再生担当大臣にそっくりな役者が出ていのが笑えました。中村育二という役者さんだそうです。防衛大臣役の余貴美子は確かに小池百合子みたいでした。石原さとみ東京メトロに乗るシーンはありませんでした。 当然ですが核に対する思いはギャレス・エドワーズゴジラや『ダークナイト ライジング』と全く違いました。「巨大不明生物特設災害対策本部」がゴジラに対してとる作戦が福島第一原子力発電所の汚染水抑制対策で取られている凍土壁に似ていました。やはり「ゴジラ=福島第一原発」に思えました。 音楽はエヴァンゲリオンでお馴染み鷺巣詩郎で、エヴァンゲリオンのサントラから流用している曲がけっこうな頻度でかかりました。全体的には『伊福部昭鷺巣詩郎』という感じでした。 庵野秀明はもうエヴァンゲリオンはやらなくていいから、ずっと特撮を撮ってもらいたいですね。 ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ