ぶら~りネット探訪

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『ザ・プロレスリング完全版~日本プロレス激闘60年史』を聞いた

ビクター・エンターテインメントから2012年にリリースされた『ザ・プロレスリング完全版~日本プロレス激闘60年史』を聞いてみました。

プロレス選手の入場テーマ曲を集めたコンピレーションアルバムです。この手のCDによくあることですが、全17曲中オリジナル音源の曲は9曲です。ほとんどの曲はThe Pro-Wrestling All Starsという謎の覆面バンドによって演奏されてます。

ジャイアント馬場の『スポーツ行進曲 』に始まり、テリー・ファンクの『WE LIKE TO ROCK』で終わります。もちろん新日本プロレスに所属していたアントニオ猪木の『炎のファイター』、長州力の『パワー・ホール』、前田日明の『キャプチュード』といった曲も収録されています。

ジャイアント馬場の『スポーツ行進曲 』はリアルタイムで見ていた時は違和感がありましたが、今にして思えば、実に馬場にピッタリなテーマ曲ですね。あの当時は日テレの巨人戦のテレビ中継が始まるときにもこの曲が流れていました。TBSも似たようなスポーツテーマがありました。TBSのスポーツテーマを聞くとキックボクシング中継を思い出します。ちなみにNTVスポーツテーマの作曲は黛敏郎です。黛敏郎はテレ朝の『題名のない音楽会』の司会での印象が強いですね。黛敏郎は保守と言うか右翼的な思想の人でした。

今では『5時に夢中』で黒船特派員のテーマとして使われているアンドレ・ザ・ジャイアントのテーマ曲『ジャイアント・プレス』が収録されていました。残念ながらこれもカバーでした。『5時に夢中』で使われているのはおそらくオリジナルだと思います。音の「重さ」が違います。

ブックレットでは1曲ずつ解説が書かれていて、オリジナル曲を演奏しているミュージシャの紹介も簡単ですが書かています。ロード・ウォリアーズのテーマ『アイアン・マン』では「イギリスのアート・ロックの元祖”ブラック・サバス”」と紹介されていたのが笑えました。ブラック・サバスハード・ロックの元祖ですね。アート・ロックだとサイケデリックな方ですよね。

『アイ・オブ・ザ・タイガー』はハルク・ホーガンのテーマ曲として紹介されています。確かに『アイ・オブ・ザ・タイガー』も使われていました。この曲が主題歌だった『ロッキー3』にホーガン自身も出演していましたが、私としてはケリー・フォン・エリックのテーマ曲としての印象のほうが強いですね。この曲もカバーでなぜかボーカルは女性のようです。今、虎の目というと徳洲会を率いる徳田虎雄をの目が浮かんできます。

前田日明の『キャプチュード』がイギリスのプログレバンド、キャメルというバンドの曲というのは初めてしりました。ハード・ロックプログレの曲とプロレスの親和性の高さを改めて感じます

闘魂三銃士三沢光晴以降の世代のテーマ曲は既成の曲ではなくオリジナルのインストが多いのはどうしてなんでしょうか?最近は全くプロレスを見ていないので最近のレスラーのテーマ曲はどんかなものか全く分かりません。プロレスとは関係ないけどK-1ではプリンスの『Endorphin machine』、PRIDEではレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの『ゲリラ豪雨』じゃなくて『Guerrilla Radio』が使われていましたね。

テリー・ファンクの『WE LIKE TO ROCK』は1984年のテリーの引退記念に作られたものだそうです。テリー自身が歌っています。いや歌と言うよりも語りという感じです。曲はロックではなく、いかにも80年代という感じのシンセがメインのキラキラした感じのポップスです。テリーは今年、兄のドリーとともに全日本プロレスの両国大会にやってきて試合をしていました。そういえば、ミル・マスカラスドス・カラスの兄弟も来日して試合をしていました。

ザ・プロレスリング完全版~日本プロレス激闘60年史