ぶら~りネット探訪

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『地獄でなぜ悪い』を見た

園子温監督、長谷川博己主演の『地獄でなぜ悪い』を見ました。

希望の国』は去年の公開でしたが、『希望の国』から2~3年たっているような感じがします。そう言えば今年の春にはテレビ東京で『みんな!エスパーだよ!』もやっていました。

自主映画集団「ファックボンバーズ」を率いる平田(長谷川博己)は永遠に刻まれる1本の映画を撮ることを夢見ている。武藤組の組長武藤(國村隼)は服役中の妻しずえとの約束で娘ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画を製作していた。しかし、撮影途中にミツコは逃亡、映画は代役を立てて撮影されることとなる。ミツコを連れ戻した武藤は組のヤクザを撮影スタッフに仕立て上げ、ミツコと一緒にいた自称映画監督のコージ(星野源)を監督に撮影に入ることを決意。監督の重圧に耐えられなくなったコージは逃亡を図るがすぐに捕まる。しかし、ヒョンなことから平田と出会い彼を映画製作に引きこんでいく、というお話。

少々、話が入り組んでいて、中盤は退屈する部分もありましたが『冷たい熱帯魚』以来のヒットでした。平田を演じる長谷川博己の突き抜けた映画バカぶりがたまりませんでした。映画版の『鈴木先生』とウナギイヌと共演した東京ガスのCMくらいしか知りませんが、この映画の長谷川博己の狂い方はいいですね。長谷川博己が『ニッポン・ダンディ』にゲストで出演した時に好きな映画監督としてポール・ヴァーホーヴェンを上げていのも良かったです。

二階堂ふみは髪型と化粧で印象がかなり変わりますね。『ヒミズ』や『悪の教典』、『タモリ倶楽部』の『空耳アワード』に出ていたときとはイメージがかなり違います。逃げた男の口にビール瓶の破片を突っ込んでキスするシーンはエロいんだか痛いんだかよく分からなかったけど良かったです。でも『愛のむきだし』のときの満島ひかりに比べるそれほどエロくないのが残念でした。

國村隼は安定したヤクザ演技でした。國村隼塩見三省とはヤクザの役ばかりやっているイメージがあります。ちなみに國村隼は『キル・ビルvol.1』と同じ死に方をします。

武藤組と敵対する池上組の組長は真一が演じています。堤真一は『俺はまだ本気出してないだけ』よりも断然この映画の方が良かったです。クライマックスの殺陣のシーンはさすがJAC出身と思わせてくれました。刀を使った殺陣は國村隼よりも圧倒的に様になっていました。堤真一のアクションを見たのは今回が初めてなんですけどね。

私は星野源と浜野謙太の区別がつきません。宮崎駿に似ている方が浜野謙太と言うのは分かっているんですが、歳は同じでミュージシャンで俳優と言う共通点があり名前だけ聞くとどちらか分からなくなります。そう言えば二人とも『タモリ倶楽部』に出てました。再放送の『タイガー&ドラゴン』を見ていたら星野源が出ていたのに気がつきました。

岩井志麻子水道橋博士高橋ヨシキと言ったMXテレビでお馴染みの人たちがカメオ出演していたのも笑えました。岩井志麻子國村隼の元愛人という役でセリフもあり、けっこうちゃんとした演技をしていました。でんでん、諏訪太郎、渡辺哲、神楽坂恵と言った園子温作品の常連の役者も当然出演しています。

地獄でなぜ悪い   映画パンフレット 監督 園子温 キャスト 國村隼、長谷川博己、星野源、二階堂ふみ、友近、堤真一