10月6日、フランスのロンシャン競馬場で行われた第92回凱旋門賞はティエリ・ジャルネ騎手騎乗の3歳牝馬のトレヴが優勝、日本のオルフェーヴルは2着、キズナは4着だったそうな。
オルフェーヴルは前哨戦のフォア賞をキズナはニエル賞を優勝して凱旋門賞に望んだのですが、フランスの無敗の3歳牝馬のトレヴに軽く捻られて完敗といった感じでした。
オルフェーヴルは肝心なときに牝馬に負けてばかりいるのが笑えます。去年はの凱旋門賞でソレミア、ジャパンカップではジェンティルドンナ、そして今年のトレヴ。今年の凱旋門賞ではトレヴには5馬身差もつけられたのに、フランスダービー馬のアンテロにはクビ差なんとか競り勝っていました。凱旋門賞を2年連続で2着というのはシルバーコレクターと呼ばれたステイゴールドの血のせいかもしれません。
ステイゴールドが現役最後の香港ヴァーズでエクラールを差しきったときのような末脚をオルフェーヴルも炸裂させてトレヴを捉えてくれるかと思ったんですが無理でしたね。もしもソレミアやトレヴがゴドルフィン・レーシングの持ち馬でジョッキーがブルーの勝負服を着ていたらとも思いました。
キズナが意外といったら失礼ですがよく頑張ってくれたと思います。日本でのディープインパクト産駒が軽い馬場が得意なのでキズナはロンシャンの馬場に対応するのは難しいと思っていたらニエル賞も凱旋門賞もほとんど日本でやっているレース運びで力を出しきれるとは立派なもんですね。凱旋門賞のようなビックタイトルには手は届かないかもしれませんがいつか海外のGⅠを勝ちそうな気がします。そう言えばディープインパクト産駒のビューティーパーラーが2012年にフランス1000ギニーを勝っているのをすっかり忘れていました。
オルフェーヴルにしてもキズナにしてもサンデーサイレンスの孫なんですよね。このことを考えると改めてサンデーサイレンスが日本の競馬に与えた影響の大きさを感じます。
トレヴの父の父は14年前に凱旋門賞で逃げるエルコンドルパサーを差しきったモンジューでした。運命を感じずにはいられません。二度あることは三度あると言うので、また日本の馬が勝ちそうになったとき、モンジューの血を引く馬がまた立ちはだかりそうな気がします。ちなみにモンジューは凱旋門賞を勝った後にジャパンカップに出走してスペシャルウィークの4着に敗れています。これが不味かったのでしょうか?
オルフェーヴルは有馬記念に出走して引退するそうです。どうせだったら洒落で香港ヴァーズに出走して欲しかったですね。普通に走って勝っても負けてもそれほど面白くないのですね。スタート直後にジョッキーを振り落とし、空馬のままでもジョッキーが乗っているかのように好位を追走、4コーナーを回りながらスパート、大差をつけてゴールと言うような一世一代のトンデモ引退レースが見たいですね。