ぶら~りネット探訪

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『世界にひとつのプレイブック』を見た

デヴィッド・O・ラッセル監督、ジェニファー・ローレンス、ブラッドレイ・クーパー主演の『世界にひとつのプレイブック』を見ました。ジェニファー・ローレンスはこの映画で第85回アカデミー賞の主演女優賞を受賞しています。

妻の浮気現場に遭遇し、浮気相手に暴行を働いたパット(ブラッドレイ・クーパー)は精神病院に入院させられてしまう。なんとか退院し、社会復帰と妻との復縁を目指すが、度々ブチ切れて両親や近所に迷惑をかけてしまう。そんなパットは親友のホームパーティーで親友の義妹ティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。ティファニーも夫を事故で亡くしたばかりだった。そんな二人がダンスコンテストを目指して奮闘するというお話。

あらすじだけ聞くと『Shall we ダンス?』のハリウッド・リメイクのような感じもしますが、どちらかと言うと『テッド』や『人生、ブラボー!』に近いですね。ラブストーリーと紹介されていたりしていますが、甘いシーンは数分しかないので、ラブストーリーは苦手という人にも大丈夫です。

最悪の出会いをした二人が最終的に恋に落ちる展開は昔の少女漫画やラブコメみたいな感じですが、ブラッドレイ・クーパーのブチ切れ方やジェニファー・ローレンスの気が触れた演技が尋常ではないので映画を見ている間は気になりませんでした。

ロバート・デ・ニーロクリス・タッカーといった豪華な脇役陣も良かったですね。ロバート・デ・ニーロはブラッドレイ・クーパーの父親役なんですが、職業はアメフトのノミ屋で、昔アメフトのスタジアムで人を殴って出入り禁止になっているというダメっぷりが素敵でした。母親役のジャッキー・ウィーヴァーも良かったですね。アメフトの大事な試合の日はしっかりアメフトのジャージを着ていました。

ダメ家族の心温まる物語という点ではデヴィッド・O・ラッセル監督の前作『ザ・ファイター』に近いものがあります。ジェニファー・ローレンスの役どころは『ザ・ファイター』のエイミー・アダムスにもちょっと似ていいます。ジェニファー・ローレンスロバート・デ・ニーロと対決するシーンがあり、非常に印象的でした。

『ザ・ファイター』ではレッド・ツェッペリンの『Good Times Bad Times』使われていましたが、今回は『What Is And What Should Never Be(強き二人の愛)』が使われていました。スティビー・ワンダーの『My Cherie Amour』を聞くとブラッドレイ・クーパーが暴れだすのは笑えました。スティビー・ワンダーにはちょっと気の毒な感じですね。ちなみに第85回アカデミー賞で作品賞をとった『アルゴ』ではレッド・ツェッペリンの『When the Levee Breaks』が使われていました。

ジェニファー・ローレンスは最初は嫌な感じに見えるのですが、話が進んでいくうちにどんどん可愛く見えてくのは当然、演出と演技のせいなのですが素晴らしいですね。ダンスコンテストの前にスネてウオッカをあおるシーンが良かったですね。

世界にひとつのプレイブック  映画パンフレット SILVER LININGS PLAYBOOK  監督 デヴィッド・O・ラッセル 出演 ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー、クリス・タッカー