ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

上野の鈴本演芸場に行ってみた

上野の鈴本演芸場に行ってみました。11月下席、夜の部の『冬の新作コレクション in 鈴本』というやつです。

鈴本の前は何度も通ったことがありますが、中に入ったのは今回が初めてです。1857年からやっているそうなのですが、近代的なビルの中に寄席はあります。1階でチケットを買ってエスカレーターで客席に登っていきます。木戸銭は2800円でした。

『冬の新作コレクション in 鈴本』ということなので、色物と前座以外は全て新作落語でした。ちなみに前座は『金明竹』をやっていました。この前座は末廣亭でも見たことがあります。トリが三遊亭圓丈で仲入りの前が三遊亭白鳥三遊亭圓丈一門では他にも三遊亭亜郎、三遊亭丈二が出演していて、ほとんど三遊亭圓丈一門会といっていい感じでした。

亜郎と丈二は初めて見ました。亜郎は落語家になる前は劇団四季でミュージカルをやっていただけあって、滑舌がよく、口跡もしっかりしていてとても聞きやすい落語でした。『トイレ革命』という演目も良かったです。

逆に丈二は自分がいかに身体が弱いかという話と二ツ目までの名前が小田原丈だったという話の漫談でした。丈二は川崎市出身で小田原とは縁もゆかりもないという話が笑えました。

ギター漫談のぺぺ桜井も初めて見ましたが意外に面白かったです。ギター漫談は自分と堺すすむの二人だけだったのにギター侍が現れてすぐ消えたというネタをやっていました。林家ペーもギター漫談だった気がします

白鳥は落語家が浅草の牛丼屋に修行に行くという噺でした。枕で自分の修行時代に圓丈に「お前の穴子はすでに死んでいる」といわたエピソードをやっていました。このエピソードは以前も聞いて記憶がありますが、何度聞いても面白いで。白鳥は牛丼屋ではすき家が好みなんでしょうか。最近、勢力を拡大しつつある東京チカラめしが私は好きです。

春風亭百栄という落家も初めて見ました。ボソボソとコンビニ強盗をモチーフにした新作落語をやっていました。ボソボソとした口調と日常的だけどシュールなシチュエーションが絶妙なバラスでとけあって、独特の世界を展開していました。

林家正楽紙切りも生で見ることができました。ぴんからトリオの宮史郎がなくなったばかりだったので、『女の道』というお題で紙切りをやっていたのが素晴らしかったです。

トリの圓丈の枕で寄席の客の変遷を語っていました。最近は落語オタクな客が目立ってきたという話で、前座や紙切りのオタクまで出現したということを話していました。私の近くにいた客は本当に紙切りオタクの客で仲入りの時にどんなお題をリクエストするかを数人で話し合っていました。

本題の方は前座の高座を実況中継するという噺でした。解説者は圓生のモノマネでやっていました。バカバカしいことを徹底的に真面目にやっている感じ良かったです。

冬の新作コレクションでしたが客席は冷えることはなく、笑いの渦に包まれていました。生の追い出し太鼓を聞きながら新作落語もなかなかいいものだと思いました。

画像