ぶら~りネット探訪

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『二ツ目昇進記念 立川吉笑独演会in国立演芸場』を見に行った

10月24日に国立演芸場で行われた『二ツ目昇進記念 立川吉笑独演会in国立演芸場』を見に行ってきました。

立川吉笑という落語家については全く知りません。ゲストが立川談笑だったのがこの落語会を見に行った理由です。

薄々感づいてはいましたが、立川吉笑は立川談笑の弟子でした。今年の4月に二ツ目に昇進したそうで、談笑に入門して2年弱だと言っていました。

正直なところ吉笑の落語は面白くありませんでした。でも客席は7割くらい埋まっていて、けっこう笑っている人がいました。

ネタは『狸の恩返しすぎ』、『ふすま屋~道灌』、『舌打たず』の3席でした。談笑の弟子のせいかアレジというか改作的なアプローチが特徴のようでした。しかし、残念ながら作り込みや捻り、オリジナリティがまだまだ足りない感じでした。二ツ目になりたての落語家なのでしょうがないのかもしれません。

枕で談笑に入門するか志の輔に入門するか迷ったと吉笑は話していました。談笑の『紺屋高尾』を聞いたのが談笑に入門するきっかけの一つと語っていましたが、そこは『ジーンズ屋ようこたん』じゃないのか?

野球拳の出囃子で談笑が登場。吉笑の二ツ目昇進や立川流というか談志、昇進に関するエピソードが枕でした。ネタは『片棒・改』でした。『片棒・改』は『第38回読売GINZA落語会』でも演じていましたが、後半しか見ることができなかったので、ラッキーでした。

『片棒・改』の長男はオカマだったのですね。談笑のオカマ風のポーズが非常に印象的でした。ネクロフィリアLSD、コカインといった言葉が出てくるもたまりませんでした。次男はキャラ的には面白みはあまりないのですが、その分、葬儀のプランがアトラクションや映画みたいで楽しめました。三男はひたすらブラックなネタの連続というのがGood!でした。しかし、色々な問題があり、この噺はCDになることはないと思います。この日の談笑はちょっと細かいミスもありましたが、それも含めて大満足でした。

噺が終わると、談笑は高座を降りず、自分の前座時代についてのエピソードなどを語ってくれました。『片棒・改』は前座時代に作ったと言っていました。スペイン語の『ガマの油』の口上や『金明竹』の津軽弁の口上なども披露してくれたのも嬉しかったです。

国立演芸場には今回初めて行きました。客席は300席とホントにこぢんまりとした演芸場でした。昔、ビートたけし国立演芸場は小さくてセコくてと文句を言っていた記憶があります。確かにちょっと国立とは思えないところでした。

ちなみに国立劇場では坂東三津五郎主演で『塩原多助一代記』をやっていました。『塩原多助一代記』は三遊亭圓朝が作った人情噺です。

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