ぶら~りネット探訪

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『グラマラス・ローリー~グラム歌謡を唄う』を聞いた

ROLLYのグラム歌謡のカバーアルバム『グラマラス・ローリー~グラム歌謡を唄う』を聞いてみました。『歌う』ではなく、『唄う』と書かれているところがまず、グッときました。 そもそも「グラム歌謡」とは70年代に一世を風靡したイギリスのグラムロックを元にした歌謡曲のようです。リズム歌謡、テクノ歌謡という言葉というかジャンルは聞いたことがありますが、グラム歌謡という言葉は初めて聞きました。 カバーされているのはフィンガー5の『個人授業』、キャンディーズの『あなたに夢中』などおよそグラムロックとは程遠いような曲ばかり、しかし、ROLLYの手によって見事なグラム歌謡に生まれ変わっています。 ベイ・シティ・ローラーズの『サタデーナイト』やランナウェイズの『チェリー・ボンブ』といった洋楽のカバーも収録されています。しかし、厳密に言えばこの2曲もグラムロックではありません。ちなみに『サタデーナイト』の日本語訳は先日亡くなった、フォーリーブス北公次です。余談ですがフォーリーブスEW&Fの『宇宙のファンタジー』もカバーしているようです。 私は『マッハバロン』が取り上げられていることを知ってこのCDを買いました。オリジナルが特撮ロボットものの主題歌と思えないグラムロックで、前からこの曲は大好きでした。ROLLYのバージョンもほとんどオリジナルのアレンジのままで、エンディングと「スーパーロボット」ではなく「スーパーロボ」と唄っているところが微妙に違います。ROLLYのカバージョンも素晴らしい。この1曲を聞くためにこのCDを買う価値があると思います。(iTunesでこの曲だけを買うこともできます。) ブックレットには収録曲についての一口コメントが載っています。『マッハバロン』のところではフィンガー5もカヴァーしているとかかれています。フィンガー5のバージョンも聞きたくなりました。 レイジーの『赤頭巾ちゃん御用心』もいいですね。この曲はかなりオリジナルとは違います。オリジナルでは歪んだギターの音はまったくしません。この曲はベイ・シティ・ローラーズを意識して作られたと言われていますが、正直そんな感じははしません。ROLLYのバージョンはしっかりと歪んだギター全面に出ていてグラムな感じに仕上がっています。 レイジーラウドネス高崎晃樋口宗孝、「アニソン界のプリンス」影山ヒロノブが在籍していたバンドです。レイジーは何度か再結成されているようですがこの曲はライブで演奏されることはないそうです。 このアルバムに取り上げられている曲のうち、『個人授業』と『赤頭巾ちゃん御用心』は都倉俊一の作曲、『恋は気分』と『マッハバロン』が井上忠夫の作曲となっております。DVDに入っているピンク・レディーの『S.O.S』も都倉俊一の作曲ですね。都倉俊一は日本一のグラム歌謡の作曲家なのか? 『薔薇の誘惑』は辺見マリの『経験』とザ・スパイダースの『バン・バン・バン』の歌詞を足したような歌詞だと思って聞いていたらROLLYのオリジナルでした。 グラマラス・ローリー~グラム歌謡を唄う【特典CDR付】
グラマラス・ローリー~グラム歌謡を唄う【特典CDR付】