ぶら~りネット探訪

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『ヴィレッジ・ピープル・ベスト・セレクション』を聞いた

ピンク・レディーのベスト盤を聞いていたら『ピンク・タイフーン』の元ネタである『In The Navy』も聞いてみたくなったのでヴィレッジ・ピープルの『ヴィレッジ・ピープル・ベスト・セレクション』を聞いてみました。ヴィレッジ・ピープルは8月のサマーソニックにもやって来ます。

私は若いとき変にこだわりが強く、歌謡曲やディスコミュージックは商業主義に毒された音楽と思って積極的に聞かないようにしていました。ファンクが好きだったのでディスコは目の敵にしていた時期もありました。

改めてディスコミュージックの代名詞とも言えるヴィレッジ・ピープルのベスト盤を聞いてみると、なかなか面白く、楽しめました。私はP-FUNKが好きなんですけど、P-FUNKと比べるとヴィレッジ・ピープルの楽曲は商品としての完成度が高いですね。曲の構成はそんなに複雑ではなく、すぐに覚えられ、それでいてキャッチーなフレーズに溢れている所がヴィレッジ・ピープルの魅力ですね。暑苦しいボーカルや結構うねっているベースラインも素敵ですね。このCDで一つ難を言えばベスト盤でCD全体の構成はそれほど考えられていないので、ほとんど同じリズムの曲が続いたりするところはちょっと退屈だったりします。

『Y.M.C.A.』は西城秀樹が『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』としてカバーしたのを覚えています。『ザ・ベストテン』で9999点を獲ったのも覚えています。しかし、何年かして、オリジナルを歌っていたヴィレッジ・ピープルというグループがゲイ受けを狙ったグループでメンバーもゲイという話を聞いて驚きました。しかし、ポリスマン、インディアン、カウボーイといったコスプレをしたヴィレッジ・ピープルの写真を見ても、どうしてこの人達がゲイに受けるのか当時はよく分かりませんでした。

日本のオネイ系のゲイではなく、ガチムチ系、ハードゲイのことを思えば理解できます。最近はほとんど見なくなってしまったレイザーラモンHGが『Y.M.C.A.』をカバーしていたことを考えると分かりやすいと思います。(レイザーラモンHGは普通に女性と結婚していました)

そう言えばマツケンサンバが流行ったとき、ニューヨーク・タイムズマツケンサンバジョン・ウェインヴィレッジ・ピープルのカウボーイの格好でコミカルなパフォーマンスをしているようなものと紹介していました。

ペットショップボーイズがカバーした『GO West』も当然このCDには入っています。この曲、最近もCMで使われていましたね。ちなみにペットショップボーイズはニール・テナンはゲイであることをカミングアウトしています。

私はこのCDで初めて『San Francisco』という曲を知りましたが、ヴィレッジ・ピープルの代表曲の1つのようですね。サンフランシスコは世界的なゲイタウンで、日本で言えば新宿2丁目みたいな位置づけなのでしょうか?『San Francisco』は曲の構成もそれほど単純ではなく、なかなかいい曲でした。そして、この曲を聞いていて思い出したのは浜田省吾の『J.BOY』。サビに向かう展開とサビでうねりながら上がっていくベースラインが『San Francisco』と『J.BOY』は私には似ているように聞こえます。

ついでに言うと『J.BOY』とヒューマン・リーグの『Don't You Want Me(愛の残り火)』も似ています。この2曲の場合はサビではなくAメロとシンセのバッキングが似ています。『San Francisco』→『J.BOY』→『Don't You Want Me』の順番に聞くと音のグラデーションが楽しめます。『San Francisco』と『Don't You Want Me』だけを聞いてもあまり面白みはありません。

ヴィレッジ・ピープル・ベスト・セレクション