ぶら~りネット探訪

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福満しげゆきの『グラグラな社会とグラグラな僕のまんが道』を読んだ

福満しげゆきの初めての活字本『グラグラな社会とグラグラな僕のまんが道』を読んでみました。 実は私は福満しげゆきの漫画は今まで読んだことがありません。この本にも収録されている『週刊SPA!』に連載されていて『福満しげゆきの小規模なDVD感想文』で福満しげゆきの存在を知り、少し気になっていたところにこの本を見つけました。 基本的には福満しげゆきへのインタビューが中心になっていて、間に『福満しげゆきの小規模なDVD感想文』、『洋楽は知らない!!かと言って邦楽もテレビで流れてるていどのものしか知らない!そんな僕のバンド講座』などが挟まるという構成になっています。 インタビューは女の子にモテなかったり、学校で友達がなかなかできなかったりした青春時代から『ガロ』で漫画家としてデビューし奥さんと結婚するまでの話、最近の世の中の事、漫画家についてグラグラ、ダラダラと語っています。文字が非常に大きいのであっという間に読み終わってしましいました。 自虐的というか卑屈でそれでいてたまに強気になったり、しょうもない事を明け透けに語ってしまう福満しげゆきのキャラクターは魅力的ではありませんが独特の面白さがあります。 同じ『ガロ』出身の先輩である蛭子能収のような「面白おじさん」的なポジションを目指そうと思ったけど、「熱湯コマーシャル」とかに出ないとダメなので諦めてしまうところも笑えました。そう言えば、蛭子能収はなにげにドラマで宮沢りえの父親役をやっていたこともありました。蛭子能収はテレビに出まくっていたときの年収が1億円だったという都市伝説みたいな噂を聞いたことがあります。 「あだち充理論」が意外と言っては失礼ですが、けっこう鋭い感じで感心しました。キャラの顔がみんな一緒という所はスターシステム的な手法(元は手塚治虫ですが)を使っているというのは特に目新しくないのですが、主人公の男が頑張って結果を出さないと一番いい女とは付き合えないという構造になっていて、意外に熱血というところには、なるほどと思いました。それに比べて最近のラブコメは男がなにもしなくて、モジモジしているだけで女が寄ってくるという話ばかりで努力の要素がないと語っています。 以前、TBSラジオの『タマフル』で『BECK』を取り上げたときに最近の少年漫画の主人公は才能を始めから持っていて、いつその才能に主人公自身が気づいて才能を発揮するかという話ばかりになっていると話をしていたのを思い出しました。 グラグラな社会とグラグラな僕のまんが道
グラグラな社会とグラグラな僕のまんが道