ぶら~りネット探訪

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解散してしまった、ゆらゆら帝国の『空洞です』を聞いた

ゆらゆら帝国は3月31日をもって解散してしまったそうです。 ゆらゆら帝国の名前は知っていましたが映画『愛のむきだし』を見るまでは音は全く聞いたことがありませんでした。『愛のむきだし』の主題歌になっていた『空洞です』が非常に印象的だったので、つい最近CDを借りて聞いて、かなり気に入っていたところに、解散のニュースを知って、ショックです。 ゆらゆら帝国の音はジャンル的にはサイケデリックロックにあたるらしいのですが、サイケデリックロックと言うものが私はよく分かりません。サイケデリックファンク(P-Funk)なら知っているのですが。 『空洞です』を聞く限り、ファズギターによる印象的なリフが続くミニマル・ミュージックやテクノのようなものに感じました。派手な展開やはっきりとしたサビのようなものはなく、二つか三つのリフがひたすら繰り返される感じの曲が続くのですが、これが非常に気持ちいい。不思議な浮遊感みたな、"ゆらゆら"という感じがします。 『美しい』は『愛のむきだし』の劇中でも頻繁に使われていました。全体的にユルイ浮遊感のある曲が多い中で、この曲はギターのリフやリズムもタイトになっています。『愛のむきだし』でも不穏なシーンや緊張感のあるシーンでこの曲が使われていた気がします。『美しい』から『学校に行ってきます』への流れも素敵ですね。 『学校に行ってきます』は森の変なキノコを食べてしてしまって見た白昼夢のBGMに感じます。確かにこの曲はサイケデリックですね。 基本的にボーカル、ギター、ベース、ドラムの最小限のバンド編成で、『空洞です』などではサックスが入っています。ギターの音色もファズが中心で、歪んだ音色やギターソロはなくどうすれば、リフの組み合わせと3人で出すせるグルーヴ感だけでどこまで出来るかを追求するストイックな姿勢を感じます。 カタカナや英語のタイルが全くないというのも今時のバンドとしては珍しく独特のものがあります。『おはようまだやろう』、『できない』、『あえて抵抗しない』という曲名には驚きました。電気グルーヴキリンジなどもかなり変わった曲名のつけかたを知ますが、ゆらゆら帝国はまた別の面白さがあります。歌詞の韻の踏み方にも独特のものを感じます。 わかり易い部分があまりないので、聞く人をかなり選ぶ音楽で、もっとハツキリ言うとマニアックな音楽だと思います。しかし、海外でもCDのリリースやライブ活動もしていたようですね。もう新譜は聞けないのですが、他のアルバムも聞いてみたくなりました。 空洞です
空洞です