ぶら~りネット探訪

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『ゴーマニズム宣言NEO 2 日本のタブー』を読んだ

さすがは小林よしのり鋭く日本のタブーに切り込んでいるようです。でも私がこの本で一番面白かったのは『天皇論』の読者カード大公開です。小林よしのりの『天皇論」の読者の感想が11ページにわたって掲載されています。ほとんど全部が絶賛!で「小林よしのり将軍マンセー!」です。または「純粋まっすぐ君」の大行進といった感じです。 読んでいて涙がとまらなくなったという感想がけっこうあった。セカチューや素人の観客が感想を語る映画のCMみたいだ。一人で何冊購入して家族や友人、知人に配ったという人も何人かいた。「この内容で1500円は安い」とい感想もいくつかあった、これはTVや通販のユーザーの感想みたいです。 この本はしっかりお金を出し買って読まなければ身につかない。立ち読みや借りて読んでは身にならないという感想も笑えた。 私は受験で日本史を選択し、ほぼ丸暗記だけでそれなりの点数は取れました。でも確かに私も天皇について詳しいことは知りません。この本が取っ掛かりになるなら読んでみたいと思いました。図書館で借りて。 第16話「善悪二元論で沖縄を語れるか?」で小林よしのりは「自分への批判を封殺したら自分自身の成長は止まってしまう」とか「ワシは批判されたい」と描いているのが最高です。パチンコ騒動での批判にも答えてはいますが、どうも都合の良い言い訳に聞こえます。 秘書とアシスタントとの鼎談でアシスタントが溝口敦の『パチンコ「30兆円の闇」』を読んだとう話題がでてきます。そのアシスタントは北朝鮮への送金に関して書いてあるのは10ページくらいで、小泉訪朝以降は送金が減っているようなので問題ないと言っています。『パチンコ「30兆円の闇」』という本は北朝鮮への送金問題だけでなくパチンコ業界とそれを管轄する警察も含めてダーティーな構造(裏金や脱税、ゴトなどの違法行為)を暴いた本です。北朝鮮への送金は減っているからといった問題で片付けてしまっているのはいくらなんでも苦しいですな。 映画『ダークナイト』からアメリカの対テロ戦争について語っている部分も大変面白面白かったですね。『ダークナイト』は私も大好きな映画です。特にヒース・レジャーが演じたジョーカーが悪役にもかかわらず非常に魅力的なキャラクターで、ヒース・レジャーはアカデミー助演男優賞を取っています。(亡くなった後ですが) 小林よしのりイスラム原理主義者をただ破壊をのみを目的とする純粋な悪をジョーカー、国際社会から非難されてもテロリストと戦うアメリカをゴッサムシティの市民から嫌われるバットマンに見立ててアメリカの苦悩について語っています。この見立ては間違いではないのですが、善悪二元論という形にをあまりにも単純化、矮小化しすぎているので興ざめですね。『ダークナイト』をそんな単純な話ではありません。 小林よしのりは『ゴー宣』を描かなくてもいい日が来るのを望んでいたり、また子供向けの漫画を描いてみたいと語っています。私も小林よしのりの純粋な娯楽作品としての漫画をまた読んでみたいですね。 ゴーマニズム宣言NEO 2 日本のタブー
ゴーマニズム宣言NEO 2 日本のタブー