ぶら~りネット探訪

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『オタク論2 !』を読んだ

唐沢俊一岡田斗司夫の対談集『オタク論2 !』を読んでみました。この本は雑誌『創』に2007年5月号~2008年12月号に連載されたものをまとめたものです。表紙の岡田斗司夫のイラストはすっかり痩せています。 全体的にコミケなどの定番のオタクネタは割と少なめ感じがします。「鉄オタブームは来るか」ということで「鉄道マニア」、「鉄ちゃん」についても語られていますが、「鉄道マニア」はアニメやゲームなどに比べると歴史が古く、ある程度確立されてしまっている趣味なので、ブームがどうのという感じはしません。唐沢俊一が話していたドイツの鉄道模型マニアの話が凄まじく感じました。余談ですが、最近、『タモリ倶楽部』の鉄道ネタは確かに多いような気がします。 「リアルでもキャラは重要」というのは納得しました。分かりやすい例としてさかなクン香山リカをあけでビジュアル的なところからキャラを確立することが必要があるというのは、有名人、芸能人はもちろんですが一般の人にも通じるものがあるような気がします。性格的な部分を戦隊モノのキャラで例えるとうのも面白いですね。(赤が熱血、黄色がデブキャラなど)見た目の部分と性格の部分を合わせてこのキャラネタで本が出来てしまいそうな気もします。 「ノスタルジーってなんなのさ」で岡田斗司夫は科学の粋をつくした昭和30年代を作りたいと言っています。以前、岡田斗司夫が映画版の『20世紀少年』を褒めていたことがあったので、なんとなく合点が行きました。唐沢俊一は特に昭和30年代には思い入れはないそうです。以前、凶悪犯罪や少年犯罪が多いのは現代ではなく昭和30年代だったという話を聞いたことがあります。この対談でも語られていますが、高度経済成長まっただ中ということで色々と夢があった時代という事とでしょうか。 岡田斗司夫は『いいめもダイエット」、唐沢俊一は『新・UFO入門』でネットを中心に叩かれたことも語っていますが、なんだか傷を舐めあう道化芝居って感じです。『社会派くんがいく!』では 村崎百郎唐沢俊一を容赦なく叩いていて痛快でした。 「日本貴族奴隷党に二票」では、これからは格差社会がますます広がり貴族と奴隷の中世的な世の中になるのではないのか予言しています。「一億総中流」なんて時代は「ノスタルジー」になりつつあるのでしょうか。唐沢俊一は金持ちの寄付やボランティアが身近な恵まれない者ではなく遠くの国にばかり目を向けるのはいかがなものかと言っているのには納得しました。わざわざイラクに子供助けに行って人質になっていた人がいましたね。あの手の人は、大阪の西成地区や横浜の寿町でボランティアをしてくれませんね オタク論2 !(2)
オタク論2 !(2)