ぶら~りネット探訪

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『ゲゲゲの女房』を読んでみた

来春のNHKの朝の連続テレビ小説の原作、『ゲゲゲの女房』を読んでみました。 この本はタイトルの通り、『ゲゲゲの鬼太郎』でお馴染みの漫画家、水木しげるさんの奥さんである武良布枝さんが書いた本です。どじょうすくいの「安来節」で有名な鳥取県安来市で生まれ育った布枝さんと水木サンの夫婦の話が淡々と書かれています。 朝ドラで布枝さんを演じるのは松下奈緒松下奈緒は以前にも朝ドラに出ていたような気がすると思ったのですが、『ちりとてちん』のテーマ曲のピアノを弾いていていたので、そんな錯覚をしてまったようです。松下奈緒のプロフィールをウィキペディアで見たら、身長が177㌢になっていました。水木サン役の役者は誰がやるんでしょうか?ちなみに布枝さんの身長は165㌢とこの本には書かれています。 お見合いから5日後に結婚、そして鳥取から調布にやって来て水木サンとの生活というのも凄いのですが、貸本時代の2人の赤貧ぶりがたまりません。布枝さんが水木サンに代わりに原稿を届けに行く話で、原稿料を値切られてしまって帰りの電車で泣いてしまう所はグッときます。 そんな貧乏時代でも布枝さんが水木サンのアシスタントの真似事をしたり、2人で「連合艦隊再建」と言って、旧日本海軍の軍艦の模型作りに夢中になる話は微笑ましかったりして、ホッとします。 また、そんな貸本時代の苦しい時期に芳枝さんともに水木サンの才能を信じて支えた東考社の編集者である桜井昌一さんが水木サンの定番キャラの「眼鏡出っ歯」や「サラリーマン山田」のモデルになっていたという話は笑えます。 貸本漫画から『ガロ』に移って、少しは生活が楽になってきたときに、水木サンは当時『ガロ』の編集者だった南伸坊と出会っていたり、講談社の『少年マガジン』で連載を始めてからはアシスタントにつげ義春池上遼一を使ったりしているのには驚きました。つげ義春と水木サンは共通するものは感じるのですが、池上遼一と水木サンってどうしても重ならない気がします。つげ義春は当時からいきなり失踪したりしていたそうです。 手塚治虫の息子である手塚眞が水木サンの漫画が好きだったのは有名な話だが、水木サンの長女も中学時代に手塚治虫の漫画が好きでよく読んでいたそうです。手塚治虫が水木サンを意識し、息子の眞に読んでもらうために描いたのが『どろろ』というのは有名な話ですよね。 非常に淡々としているのですが、水木サンとのエピソードは映像が浮かぶような感じで書かれていて、読んでいて楽しく、そしてホロッとさせられたりする不思議な感じの本です。正直、いい出来の本なのでドラマがどの程度のものになるか、かなり不安です。布枝さんの役はそんなに難しくないと思うのですが、やはり水木サンを誰が演じるかが問題だと思います。 ゲゲゲの女房
ゲゲゲの女房