ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

『読ませるブログ』を読んだ

樋口裕一の『読ませるブログ』を読んでみました。樋口祐一という人は多摩大学経営情報学部教授で、受験の小論文の書き方などの指導や参考書を書いている人だそうです。それよりも、『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者と言った方が分かり易いかもしれません。私も『頭がいい人、悪い人の話し方』を知りあいに借りて読んでみたことがあるのですが、内容は忘れてしまいました。 この本はまずブログの素晴らしさを語っています。しかしながら、世の中に溢れるブログは人に読んでもらう文章になっていない「おもしろくないブログ」ばかり。そこで文書の書き方を教えるプロである著者が「人に読ませる」ブログの書き方を具体的に教えてくれるような内容になっています この本によると読ませるブログに仕上げる条件は以下の3つになるそうです。 (1)読み手が知らない情報が含まれている (2)読み手にはない体験が含まれている (3)誰もが知っている有名人が書いている 一般人には(3)はもちろん無理ですね。ようするにニッチな情報や体験を書けということなのですが、そんな情報や体験がたくさんあるようなら、小説家もフリーライターになってお金を稼げるようになれと思うのですが。 第5章の具体的な実践的な文章テクニックはむしろブログだけではなく、文章を書くこと全般に非常に役立つ内容になっています。文末の表現「です・ます」調と「だ・である」を音楽に例えて「です・ます」はアダージョ(穏やかに)、「だ・である」アレグロ(軽快に早く)と例えているところはさすがに分かり易いですね。その他の具体的なテクニックの解説でも例文を挙げて修正前と後で並べてみせているのも分かり易くなっています。ある意味、「現国」の教科書か参考書でも読んでいるような気分になります。 ブログの書き方には直接関係ありませんが、第4章で例として挙げられている著者のエントリーに出てくる「すべての道がローマに通じているなら、ドンキホーテよ、デタラメにいけ!」というアナーキスト新居格の言葉が非常に印象に残りました。 むかし、2ちゃんねるなどで非常に個人的な書き込みをすると「チラシの裏にでも書いていろ!」と言われることがありました。ブログは基本的にチラシの裏に書いたものだと思います。本当に意味のある情報なんてほとんどないかもしれません。まぁ、インターネットやブログが普及してまだ何年もたっていないので、この先どうなるかわかりませんが、何十年、何百年後の人が当時の人がどんな事を考えていたを知る資料になるかもしれませんね。そんなことを考えていると、公序良俗に反しないことならブログもテキトーでデタラメに書いても別にいいんじゃないかと思ったりします。 読ませるブログ (ベスト新書)
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