ぶら~りネット探訪

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ファンカデリックの『Maggot Brain』を聞いた

『Maggot Brain』は1971年に発売された、ファンカデリックの3枚目のアルバムです。まだこのころのジャケットはペドロ・ベルのイラストではありません。しかし、アフロヘアーの生首が土に埋められているようなジャケットはインパクトがあります。ちなみに裏ジャケットでアフロの頭は骸骨になっています。 ファンカデリックの中では有名なアルバムですが私は最近までこのアルバムを聞いたことがありませんでした。しかし、「Maggot Brain」に関してはライブ盤や他のアルバムのボーナストラックなどでライブの音源が入っていたので聞いていました。「Maggot Brain」はエディ・ヘイゼルのギターソロが10分にも及ぶ鎮魂歌(インストですが)みたいな曲です。P-Funkのライブでは中盤に演奏される曲です。スタジオバージョンの方が淡々としている感じがします。ライブは感情過多というか情緒的な感じでスタジオバージョンの方が乾いた感じがします。私の聞いていたライブバージョンのリードギターはエディ・ヘイゼルではなくマイケル・ハンプトンではないかと思います。 「Hit It and Quit It」はスティーヴィー・サラスとバーナード・ファウラーのニッケルバッグがカバーしている方を先に聞いていました。オリジナルではバーニー・ウォーレルのオルガンやコーラスが入っていって、全く別の味わいがあります。エンディングのギターソロの部分のエフェクトが途中から大変なことになっていって、銭湯で弾いているような感じに聞こえます。 「You and Your Folks, Me and My Folks」はファンカデリックの初代ベーシストでファンカデリックという名前を考えたビリー・ネルソンのソロアルバム『Out Of the Dark エディ・ヘイゼルに捧ぐ』でカバーされていて、この曲も私はそっちを先に聞きました。オリジナルは「Hit It and Quit It」同様、エディ・ヘイゼルのギターもいいですが、バーニー・ウォーレルがまたしてもピアノでかなり重要な役割を果たしています。ドラムにもエフェクトがかかっていているのですが、ギターエフェクターを無理矢理使っている感じがします。 「Super Stupid」では「Maggot Brain」は対照的にエディ・ヘイゼルの激しいギターが炸裂しています。この曲だけファンカデリックを全く知らない人に聞かせたら、黒人のファンクバンドが演奏しているとは思わないでしょう。80年代に登場したリヴィング・カラーというブラックロックのバンドは「黒いツェッペリン」などと呼ばれたりしましたが、ファンカデリックは1971年当時からブラックロックをやっていたといえると思います。(単純にギターのテクニックではヴァーノン・リードの方がエディ・ヘイゼルよりも数段上ですが) 全体的にはエディ・ヘイゼルのギターがサウンドの要となっていますが、バーニー・ウォーレルのキーボードもかなり重要な役割をはたしています。基本的にハードでヘビーなブラックロックと言った感じの曲が中心ですが、「Back in Our Minds」みたいなゆったりしたファンクナンバーなども入っています。この曲はパーカッションのエフェクトが愉快な感じの曲です。ベースを弾いているのはビリー・ネルソンなのでしょうか? マゴット・ブレイン
マゴット・ブレイン