ぶら~りネット探訪

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クレイジーケンバンドの「青山246深夜族の夜」を聞いた

クレイジーケンバンドの「青山246深夜族の夜」を聞いてみました。私がこのCDに興味をもったのは野坂昭如がゲストで歌っているからでした。クレイジーケンバンドについては正直、あまり興味はありませんでした。しかし、CDを一通り聞いてみるとクレイジーケンバンドもなかなか良いバンドであることが分かりました。 野坂昭如は「マリリン・モンロー・ノー・リターン」、「終末のタンゴ」、「ヴァージン・ブルース」、「黒の舟唄」の4曲歌っています。前説、後説のMCも収録されていて、これもなかなか面白いものになっています。野坂昭如の最新の歌声が聴けるのは恐らくこのCDになると思います。ちなみにこのCDは2000年に収録され、発売も2000年だそうです。 このCDを聞くまでクレイジーケンバンドの曲で知っていたのは「タイガー&ドラゴン」とユーミンの「COBALT HOUR」のカバーだけでした。私の中でのクレイジーケンバンドの勝手なイメージは「昭和歌謡風味のちょっと泥臭いバンド」でした。しかし、このCDを聞いてみたら想像していたイメージとは全く違っていました。サウンドは60~70年代のソウル、ファンクの影響が強く、演奏技術も高く驚きました。正直、こういった音は私の好みです。確かに昭和歌謡の要素もあるのですが、全体的な印象としてはソウルやファンクの要素が濃い感じがします。昭和歌謡の要素は歌詞の面に色濃く出ている気がします。 「箱根パノラマ・ゴーゴー」のベースラインはジェームス・ブラウンの「Brother Rapp」のベースラインに似てますね。歌詞にはモップスが出てきます。「レディー・マスタングCKB仕様~フィナーレ」のフィナーレの部分もJBですね。フィナーレでバンドメンバーの紹介があるのですが、これもとてもいいですね。「バンマスでドラムの廣石恵一さん」、「歌うだけ、横山剣さん」といった感じです。 横浜を本拠地としているせいか、サウンドや歌詞に無国籍感というか多国籍感みたいなものも感じられます。「シャリマール」はパキスタンから出稼ぎにやって来た中古車行商人について歌った曲でサウンドや曲調もなんだかワールドミュージック風になっています。「けむり~ざくろ」は恐らく在日韓国人の男について歌った曲で、「ウォーカーヒルズ・ブーガルー」は韓国のカジノについて歌った曲になっています。 横山剣さんは筒美京平のような作曲家になりたかったそうです。そんなことからなのか、筒美京平作曲で平山みきが歌っていた「真夜中のエンジェル・ベイビー」のカバーがこのCDには入っています。この曲は近田春夫もカバーしてましたが、私はCKBの方が好きです。 ジャケットの写真は第2回日本グランプリの写真なのでしょうか。先頭を走っているはポルシェ904なのでしょうか。ちなみ第2回日本グランプリではスカイラインが一周だけポルシェ904を抜いた「スカイライン伝説」が有名ですね。 青山246深夜族の夜
青山246深夜族の夜