ぶら~りネット探訪

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『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える 』を読んだ

牛窪恵の『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える 』を読んでみました。最近、「草食系男子」や「草食系、肉食系」という言葉が流行っているようですね。気の早い話ですが年末の流行語大賞にノミネートされそうな気もします。 「草食系」と言ってもベジタリアン、菜食主義というわけではないようです。私は「草食」という言葉からプロントサウルスやトリケラトプスのような草食系の恐竜を想像したりするのですがこれも違うようです。 この本で言うところの「草食系男子」とは20~34歳位までの男子でそれまでの男子とは消費傾向が大きく異なるタイプの男子のことを言っているようです。以前の世代と消費行動で大きく違う点は、車や酒にはあまり金はかけず、ファッション、エステ、コスメ、スィーツなどに金をかけたがり、旅行は海外よりも国内旅行の方が好き。消費行動以外の「草食系男子」の特徴は恋愛、家族や地元とは緩くつながりつつ、恋愛、セックスは淡白。 この著者は「草食系男子」のライフスタイルについては多少の個人的な疑問は書いていますが、頭から否定したり、「草食系男子」の行動原理や考え方を深く考察したりすることはありません。著者の牛窪恵という人の肩書がマーケッティングライターということなので、表向きは「草食系男子」の今までの男子のライフスタイルの違いについて書かれているように見えますが、基本的には「草食系男子」の消費行動について書かれた本だと思います。20~34歳位の男子がどういった心理から、どんなものに金を使っているのかがこの本の肝です。 最終章のタイトルが「おわりに 日本から総理大臣がいなくなる?」では安倍晋三福田康夫と二代続けて総理大臣が突然辞任したことについてなぜか触れています。「草食系男子」は正義感がなぜか強いそうです。しかし、出世欲、権力欲は乏しく、この世代が政治の中枢につくころには総理大臣に積極的になろうとする政治家がいなくなるのではないかという変な心配がされています。さらに、嫌なものは頑として受け付けない「お嬢マン」の潔さに政治家は学ぶべきとも書かれてます。 この本の中には色々な実際の「草食系男子」、「お嬢マン」が登場したりしますが、なんだかみんなお金持ってそう、あるいは親が金持ちそうな感じがします。不況とか格差社会とかワーキングプアなどという言葉とは全く無縁な感じがするのは気のせいでしょうか? 草食系男子「お嬢マン」が日本を変える (講談社プラスアルファ新書)
草食系男子「お嬢マン」が日本を変える (講談社プラスアルファ新書)