ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

『少林少女』を見た

フジテレビの土曜プレミアムで放送された映画『少林少女』を見ました。『少林少女』を見たのは、『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の『ザ・シネマハスラー』のコーナーで去年のワースト映画に選ばれていたからです。 『ザ・シネマハスラー』でこの映画を取り上げていた回のポッドキャストは以前に聞いていて、どの辺がダメかだいたいは知っていました。CinemaScapeYahoo!映画、2ちゃんの映画板などもあらかじめチェックしてみてはいたのですが、好意的なご意見は0ではありませんがほとんどありませんでした。 テレビで見ていたため、耐えがたい苦痛が連続して続くようなことはありませんでしたが、やはり悪評通りの映画でした。劇場で見たら恐らく大変なことになっていたと思います。お金を払って見る映画ではないですね。カンフーアクションもラクロスの爽やか青春ドラマも中途半端で、脚本がほとんど練られていない感じで、各エピソードやシーンの繋がりが希薄で、全体を通して何が言いたいのかがよく分かりませんでした。『少林サッカー』のチャウ・シンチーが製作総指揮に入っていますが、これってただ名前を貸しただけなのでしょうか?『少林少女』には『少林サッカー』の良さが全くと言っていいほど活かされていない気がします。 仲村トオルが演じる悪役の大学の学長のキャラクターの説明がほとんどないのが致命的ですね。仲村トオル柴崎コウがなぜ戦わなければならないかが全く分かりませんでした。CGやワイヤーアクションを使ったカンフーアクションも退屈ですね。カンフーアクションは基本的に殴る蹴るばかりなので、刀を使った殺陣や銃を使ったシーンに比べて絵的に地味なのでCGやワイヤーアクションを使うのは分かるのですが、それも効果的には使われていない感じで、非常に単調な感じで盛り上がりかける感じがしました。ラクロスのシーンでCGを多用しすぎ、すぐに飽きちゃいました。 柴崎コウラクロスでのチームワークが理解できずに悩み、子供のサッカーからチームワークを学ぶエピソードは笑えました。宇多丸さんはこのエピソードはダメだと言っていましたが、私は「トンデモエピソード」としては楽しめました。 ラクロスで連戦連勝を重ねて、少林拳も普及していくのを後日談的にエンドロールで見せるというのも、なんだか違和感がありました。主人公の目的は少林拳を普及させることだったはずなので、それをちゃんと本編に入れなくちゃいけなないのでは。 『ぐるりのこと。』のことを見たときにも感じたのですが、なんで日本映画はキャストだけはとにかく有名な俳優やタレントをたくさん集めるのでしょうか?江口洋介岡村隆史麿赤児(最近は大森南朋の父と言った方が分かりやすいかも)、トータス松本などなど。遺影には富野由悠季が映っていたみたいですね。こういったキャスティングやCGの使い方を見ていると、とりあえず有名人を集めて、ちょっと派手な感じにすれば客は集まるのではなないかという制作側の安易な発想が窺えるような気がします。 少林少女 コレクターズ・エディション
少林少女 コレクターズ・エディション