ぶら~りネット探訪

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『ヤッターマン』を見た

三池崇史監督の実写版『ヤッターマン』を見ました。評判がいいのは知っていました。宇多丸さんのタマフルの「ザ・シネマハスラー」での評価も良かったし、小林信彦氏の週刊文春のコラムでも好意的に取り上げられたりしてました。

ヤッターマン』久々に頭カラっぽにして見ることのできる娯楽映画ですね。原作のアニメはもちろん見たことがありますが、原作のアニメにさらにバカバカしさかを大幅に増量した感じですね。日本映画をバカ笑いしながら見たのは本当に久しぶりですね。

深田恭子生瀬勝久ケンコバドロンボー一味が何と言っても素晴らしい。ドクロストーンが揃うと夢が叶うことを知って、三人がそれぞれ勝手な妄想をするシーンがいいですね。ドロンジョ様が普通の家庭的な奥さん憧れたり、トンズラーが無敵のプロレスラーに憧れていたりするのも笑えますが、大量の女子高生に埋もれるボヤッキーのシーンの映像はバカバカしいのですが、よくあんなシーンを撮ったと思いました。トンズラーのシーンはアニメがあったりして『キル・ビルVol.1』を思い出しました。なんだかProduction I.Gみたいな絵の感じがしたのですが、Production I.Gは元々竜の子プロから独理した会社でした。

ヤッターマン櫻井翔福田沙紀は主人公ですが、笑いの中心がどうしてもドロンボー一味なので損な役回りのように見えますが、細かいところで笑えるシーンもあったりします。宇多丸さんも言っていましたが岡本杏理がサソリに足を噛まれて、櫻井翔岡本杏理の足からサソリの毒を吸い出すシーンで、福田沙紀を二度も突き飛ばすところは笑えました。ドロンボー一味を追って、ヤッターワンで日本からオジプトに向かうシーンで、必死にヤッターワンの後ろに必死でしがみついている岡本杏理も笑えました。

ドクロストーンが揃うと、世の中から大切なものが消えてしまうという説明のシーンで「ジャンボパチコン」というパチコン屋の看板の「パ」の字が消えたり、富士山をバックに芸者が三味線を弾いていると突然富士山が消えたりするシーンもくだらな過ぎて笑えました。とにかく、いい意味でくだらないシーン、くだらないエピソードの連続なのですが、画面の作り込みや情報量がとにかく多いところは『ウォツチメン』にも引けを取らないという感じもします。最初の渋谷の廃墟シーンは、今までの日本の特撮映画にはちょっとなかった感じの絵になっていました。看板などはパロディーになっていて、本物の看板をそのまま使っているとい感じではなかったですね。DVDが出たら一つ一つ確認したくなってしまいました。

阿部サダヲが最初と最後しか出番がなくて、もう少し暴れて欲しかったのですが、よく考えたら、あの濃いメンバーにずっと阿部サダヲが絡むとさらに収拾がつかなくなりそうな感じなので、あれはあれで良かったのかもしれませんね。私の後ろの席に4~5歳の子供を連れた母親が座っていたのですが、最後の阿部サダヲドクロベエの二人羽織みたいなシーンで後ろの席の子供は怖がって泣いていました。

深田恭子ドロンジョ様の衣装もいいのですが、他の衣装のときも良かったですね。特に金髪にカツラに赤いアイマスクというスタイルは崩さないところが良いですね。金髪に赤いアイマスクから私はアニメの『ラ・セーヌ星』を思い出しました。深田恭子で『ラ・セーヌ星』も実写化するというのはどうでしょう?深田恭子は昔、自分はマリー・アントワネットの生まれ変わりと言ってましたが、『ラ・セーヌ星』の主人公シモーヌマリー・アントワネットの異母妹という設定でした。

ババカバカしいことを徹底的に真面目やっているところが、この映画の素晴らしいところだと思います。アニメの映画化だから、笑わせる映画だからこそ細かい部分にもこだわり抜いているところが面白さに繋がっているのではないかと思います。

どうでもいいのですが、『GOEMON』の予告をやっていました。CGの感じが『CASSHERN』みたいだと思っていたら監督は紀里谷和明(宇多田ヒカルの元旦那)でした。『CASSHERN』も元々は竜の子でしたね。