ジョン・レジェンドの「Evolver」を聞いた

ジョン・レジェンドの「Evolver」を聞いてみました。前作の「Once Again」がわりと良かったのでDVD付きの方を買ってみました。今回の「Evolver」はシンセサイザーなどの電子楽器が割と多く使われています。シングルカットされた「Green Light」などは、かなり今までのイメージとは違った感じに仕上がっています。簡単にいえば今風のR&Bのサウンドにチャレンジした作品といえます。これまでもブレイクビーツなどのヒップ･ホップの手法は使っていたので電子楽器とは無縁ではなかったのですが、今回はかなりのイメージチェンジに感じました。曲自体は非常に耳触りのいい曲が多いのですが、私はどうしてもシンセサイザーの使い方や音色に新鮮さがないのが気になります。「Green Light featuring Andre 3000 」みたいに電子楽器を中心にしたアレンジの曲はいいのですが、別にシンセサイザーが入ってなくても成立する曲は何曲もありますね。見た目の新しいさを安易に追及して、失敗している気がします。「This Time」はメロディーもジョン・レジェンドの歌声も素晴らしいバラードなのですが薄く入っているシンセの音が耳触りに感じます。シンセが入っていても上手くいっているのは「It's Over」ですね。この曲のはカニエ・ウエストがフューチャーされています。 DVDでは疑似スタジオライブと各曲の解説をジョン・レジェンドをしています。曲の解説は歌詞の解説に重点が置かれていたのがちょっと残念でした。ギタリストが左利きで、律儀に左利き用のギターを使っていたのが不思議な感じがしました。Nine Inch Nailsの「The Slip」もDVD付きのCDを買ってみたのですが、正直DVDはオマケ以上のものではないですね。日本盤のボーナストラックみたいなものに私は感じます。値段が安ければDVDが付いてなくてもいいよな感じが私にはします。