ぶら~りネット探訪

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「らくご小僧」を読んだ

立川志らくの「らくご小僧」を読んでみました。 この本は立川志らくの半自伝的な内容の本で小学生時代から立川談志に入門を決意するまでが書かれています。CD「志らくのピン」の枕で語っている小学生時代のエピソードも入っています。小学生時代のエピソードはなんとなく「ちびまる子ちゃん」を連想してしまいました。志らくは1963年生まれで、「ちびまる子ちゃん」のさくらももこが1965年生まれなので当然と言えば当然ですね。 各エピソードには落語の演目のタイトルがついて、その演目とエピソードが上手く絡めてあったりします。正直落語の演目とエピソードの絡め方が少々強引過ぎる感じがするものもいくつかあります。「黄金餅」の話では餅でも菜漬の樽でも麻布絶口釜無村の木蓮寺は出てきません。出てくるのは生焼けの亡骸というのが強烈でした。 前半はわりとほのぼのとしたな感じですが、昭和40年代のまだ田んぼや畑が残る世田谷の風景がいい感じで描かれています。いつもパイプをくわえているクラッシックのギタリストのお父さんが私には非常に魅力的に思えました。中学くらいから映画、落語の話が多くなってきます。高校生になると「ゴッドファーザー」のアル・パチーノのに憧れてアクターズ・スタジオを目指すようになります。そのためになぜか日大芸術学部を目指してガリ勉になるといいう妙な展開になります。 志らくが最初に好きになった落語が3代目三遊亭金馬で、当時、人気絶頂だった林家三平立川談志をテレビで見ても生々しく子供のころは好きになれなかったという話も面白いですね。後に金原亭馬生を追いかけて、最後の高座も見届けた話、馬生の葬儀の日に池袋演芸場で談志を見て入門というか落語家になることを決意するところはグッときます。このへんのエピソードは他の志らくの本で読んだ記憶がありますが、何度読んでもグッときます。 あとがきには完全なノンフィクションではないと書かれています。私としては読んで面白い方がいいので、全部本当にあったことかどうかは特に気になりません。大学時代のエピソードが全体的に少なめなのはあくまでも「らくご小僧」だからなのでしょう。でも、やはり気になるのはこの後の立川談志に入門した後の話です。 らくご小僧
らくご小僧