ぶら~りネット探訪

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朝ドラの「ちりとてちん」が終わった

NHK連続テレビ小説ちりとてちん」が終わりました。

落語をモチーフにしたドラマということで注目してました。朝ドラはそんなに熱心に見たことはないのですが今回はほぼ毎回欠かさず見ていました。落語がモチーフといっても上方落語はほとんど知らなかったのですが、その辺はあまり気にしなくても楽しめる内容だった思います。

朝ドラと言うとヒロインを中心に描かれることが基本で脇役についてはじっくり描かれることはほとんどないのですが今回の「ちりとてちん」はヒロインを中心としたドラマというよりも徒然亭を中心としたドラマになっている点が個人的に成功した部分ではないかと思います。伏線の張り方とその回収しかたも非常にテンポがよく見事で非常に計算された脚本であることも感じました。やたらに小ネタが隠されているところも楽しみの一つでした。

しかし、中盤の渡瀬恒彦が演じるところの徒然亭草若の死に関するあたりからテンポが悪くなってたような気がします。このころからやたら回想シーンが多くなってしまったのは残念でした。

そして最後のヒロインの貫地谷しほりの演じるところの徒然亭若狭が妊娠をきっかけに落語家引退するというのがなんとも言えない後味の悪さと言うか朝ドラの限界を感じてしまいました。結局、女の幸せは結婚と出産+子育てというのが結論というのでは従来の朝ドラのままですね。あるいは「専業主婦の仕事も大事」みたいな結論になっちゃうような気がします。「おかみさん」として裏方として上方落語を支えるという事を言ってましたが、何だか言い訳みたいな逃げに感じました。

正直、最後の最後で今までの話が全て否定されたような感じがしてなりません。落語家には基本的には引退はないと思います。喋ることができる限り現役でいるものじゃないですか。例外的もないわけではありませんが、そういった場合はたいてい不祥事絡みですね。健康な体で不祥事も起こさないで引退というのは聞いたことがないですね。

上方落語の悲願だった常打ち小屋が完成というのが最後でよかった気がしますが徒然亭若狭の引退は蛇足ですね。